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Book52 : エンタープライズアーキテクチャのセオリー

ご紹介書籍

エンタープライズアーキテクチャのセオリー

著者:中山嘉之
出版社:リックテレコム

本書は、『システム構築の大前提――ITアーキテクチャのセオリー』の続編にあたる書籍で、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する要となるEA(エンタープライズアーキテクチャ)について紹介した本です。

DXを推進しようにも、旧来のレガシーシステムが足を引っ張っていることも多く、それらの対処方法が示されています。
社内のビジネス、社内データ資産、業務内容、利用技術やツールを整理することで、DXの足かせになっている事柄をいったん整理しようというアプローチです。

現在がどのような状態で、変革(トランスフォーメーション)によって、どこを目指しているのか?
現状と理想を把握することで、何をどういう手順で変革、移行していくのかが見えてきます。
はじめは困難を伴うかもしれませんが徐々に他社に比べて競争力のある状態にステップアップし、最終的にはビジネスとITとが融合し、ITがビジネスに価値をもたらす状態にステップアップしていくことが大切であると述べられています。

また、多様なシステムが存在する中で、単一のシステムへの統一よりも、各システムの相互接続と適切なデータ管理の重要性が強調されています。
また業務領域、情報管理担当の領域、バックオフィス業務の領域で分けて考えることで、必要とされるデータの頻度や粒度が明らかになるという視点が参考になります。

DXが推進される時代における、次世代IT人材や、組織の形態に関する考察についても紹介されています。
ここで一番難しいのは企業内の合意形成にあるとのことでDX推進と同時に組織や人材も重視する必要があります。

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