ご紹介書籍
ビジネスで使いこなす「定量・定性分析」大全
著者:中村力
出版社:日本実業出版社
みなさんは普段、判断が必要な時、どのような要素や手順で判断しているでしょう?
勘と、経験と、度胸? それは昭和の時代、いえいえ平成の時代の出来事です。
本書では、意思決定や問題解決する際の判断材料となる定量分析と定性分析をうまく組み合わせた数字の読み方、使い方を紹介しています。
定量分析は、測ることができ分析の材料となる「数字」を元にします。
それによって数値の多い少ない、相関関係や時系列での変化を読み取り意思決定や戦略決定の判断材料として使えます。誰が算出しても数字は正しいので、客観性が保てます。
また定性分析は、物事を明確化し、階層構造で整理したり、全体を俯瞰したり、因果関係を見い出したりすることができ、現状を的確に把握するとともに課題の解決に役立てることができます。
定性分析は得られる情報や調査、人によって判断が異なる場合や、印象が異なる場合があります。
本書では下記の判断方法について説明があります。
- 確実性が高い時の「定量分析」による意思決定の仕方
- リスクがある時の「定量分析」による意思決定の事例
- 不確実なものごとの「定量分析」による意思決定の事例
- さまざまな「定性分析」の方法と、それらの使い分けかた
- 定量分析、定性分析の組み合わせ方と、使い分け
事例としては、新規プロジェクトの損得を勘定し、そのプロジェクトを進めるべきか止めるべきかを判断するために集めるべき情報。チェックシートや評価シートの作り方、集計の仕方が紹介されています。 その他、生産計画や投資判断、品揃えの根拠、誰を選ぶべきか、どう時間を使うべきかといった仕事におけるありとあらゆる判断の際に指針となる方法を指南してくれています。 ある研究によると人間は細かいことも含め1日に35,000回判断をしていると言います。 仕事の中では「数値で判断しろ!」と言われつつも感情や気分、社内政治に影響されたり、逆に「数字だけでは判断できない!」と言われつつも、根拠となるべき正しい数字が見い出せていなかったり。 本書のアドバイスと事例を読み取るにつれて、定量と定性のバランスをうまくとった判断とともに適切な数字の集め方、読み方ができるようになることうけあいです。
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