ご紹介書籍
DX人材の育て方 ビジネス発想を持った上流エンジニアを養成する
出版社:翔泳社
企業のDX(Digital Transformation) が広がるにつれて、DX推進を担う人材が引く手あまたです。
優秀な即戦力となる人材は限られ、社外からの人材の獲得だけではなく、社内の人材をDX人材として育成していくことが企業の急務として求められています。
人材確保の面から考えると、社内の潜在的DX人材を育成することが費用や時間、社内文化的にも向いていると考えられます。
DX人材の役割も、ビジネスデザイナー、アーキテクト、データサイエンティスト、AIエンジニア、UXデザイナーといった人材、 そしてDX導入の初期段階で活躍するDX人材から、それぞれの専門分野で活躍するDX人材までいくつかの役割や必要なスキルが整理されています。
本書で取り上げられている内容は次のとおり。
- DXに関する解説と、DX人材を取り巻く現状
- DX人材と導入フェーズ
- DX人材に必要とされる能力
- DX人材候補者の選定手法
- DX人材の育成手法、研修事例、育成事例、人材育成計画
本書は住友生命保険でのDX人材教育の事例を中心に、さまざまな既存サービスをDX側面から読み解いた内容が紹介されています。
単なるDX人材ということだけではなく、管理職という立場からも、求められる人材の役割ごとの違い、エンジニアが企業内でDX人材として果たす役割など、立場ごとに異なる切り口からの事例が参考になります。
研修事例として、マインドセットの研修、ビジネス発想力の研修、データ分析や実務における育成、そして企業における人材育成計画の考え方を経営陣の悩み、必要性、今後の変化に対応できる人材といった面から多岐にわたった視点をもつDX人材の必要性を説いています。
本書は企業内でDX推進を担当する人、DX人材育成を担当する人だけではなく、人事部で使える人材評価のスキル指標や、エンジニアが自身のスキルアップのポイントを見つけ、企業ニーズにあった経験や知識を取り入れたい人にとっても、網羅的に最新の情報がまとめられている書籍です。
本コラムの更新案内をメールでお届けします
本コラムは、IT業界で働く皆さんに役立つ書籍をわかりやすく紹介するコラムです。
業界内で話題になった本、最新技術を紹介している良書、知識として身につけておいて損はない情報、
IT業界での働き方や仕事の仕方に役立つ書籍を厳選して紹介するものです。
連載コラム:今すぐ読むべき、仕事に活かす書籍紹介
「巨人の肩の上に立つ」という言葉があります。これは先人の積み重ねた発見に基づいて何かを発見する、先人の知識や経験のおかげで、自分はまだ小さいけれど高いところから見渡せるようになるという比喩です。
本コラムでは、IT業界で働く皆さんにとっての巨人となるべく、業界内で話題になった本、最新技術を紹介している良書、知識として身につけておいて損はない情報、IT業界での働き方や仕事の仕方に役立つ書籍を、比較的新しいものからチョイスして紹介するものです。
お問い合わせ