ご紹介書籍
DX人材の育て方 ビジネス発想を持った上流エンジニアを養成する
出版社:宣伝会議
DXはIT関連の改善や価値を生み出すだけでなく、現在は様々な分野に広がってきています。
その一つとして有望視されているのはマーケティング分野です。
本書は、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)いわゆるTポイントのデータ活用に関して、紹介されており、ここでの事例を広くデータ活用一般に転じて読み取る必要があります。
テレビやメディア広告といった従来型の広告のタイプに加えて、SNSの浸透によって消費者の購買行動が大きく変化してきたことを捉え、従来型広告の良い部分をデジタル活用するヒントが紹介されています。
商品を販売する商売はもとより、サービスを販売する事業、ソリューションやコンサルティングなどのように物質としての存在が無いものを販売する際もマーケティングではさまざまな要素を考慮します。
例えば、顧客獲得、客単価、離反防止、顧客分析、顧客価値の向上、リピート購買。こういった場面場面で、さまざまな顧客接点が発生します。従来であれば人と人の関係性であったものがデジタル媒体と人との関係性でサービスが始まったり、サービスを受けたりすることも不思議なことではなくなりました。
そういった現代的な関係においていかに得られた顧客データをマーケティングに活かしていくかが今後の成長のヒントになるのです。
また、今までは広告の専門家がその経験や専門性によってマーケティング施策を導き出していたところから、デジタルツールを駆使することで、専門家が行っていた分析や手順を、事業の担当者が把握し、施策を練ることができるようになったことが、本書でいうところの「マーケティングDX」となります。
「お客様のため」と誰もが口にしますが、実際は自分たちの都合や事業の都合を優先してしまいがちです。
その理由の一つは、顧客の数字が正しく読み取れていないことが原因となっていることもあるでしょう。
マーケティング活動にデジタルツールや、データ活用がどう活かせるのかを考えるきっかけになる本です。
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