ご紹介書籍
DX失敗学 なぜ成果を生まないのか
出版社:日経BP
DX (デジタルトランスフォーメーション)の掛け声とともに、さまざまな企業でDXへの取り組みが進んでいる。 効率化や新しい価値を生み出すことのできたDXプロジェクトであれば大成功であり注目を浴びるが、必ずしもDXにまつわる取り組みが全てが成功しているとは言い難い。
本書では日本のDX事例を広く数多く取り上げています。
成功には様々な要因があり、その成功を再現するのが難しいことがありますが、失敗は同じことをすると、また同じ失敗を繰り返します。
本書では真の失敗につながる回避しようのなかった未知の要因は5%であり、その他の大部分の失敗については、失敗の要素を持ちつつも回避や対策ができなかった様子が描かれています。
事例として紹介されているのは、7pay、LINE Bank、GO-NET、スマホで部屋が借りられる「OYO LIFE」、ITを駆使したハンバーガーショップ「ブルースターバーガー」など。
これらの失敗事例から、セキュリティーの軽視、要望を取り入れすぎたこと、経済変化を軽視したこと、文化の違いを軽視したこと、技術力を過信したこと、仕様や開発の丸投げなど、失敗事例ごとに複数の要因が分析されています。
事例がそのまま役に立つことは少ないかもしれませんが、それらの失敗の要因を知ることで、同じ失敗を避けて通ることができると考えています。
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