ご紹介書籍
『DX戦略立案書』CC-DIVフレームワークでつかむデジタル経営変革の考え方
著者:デビッド ロジャース
出版社:白桃書房
本書は、小手先のDX(デジタルトランスフォーメーション)ではなく、企業風土や業務プロセスを見直した上で、新しい価値を生み出すための戦略と戦術を導き出すための指南書です。
米国コロンビア大学大学院でデジタル経営に関する世界的権威である著者が、顧客、競合、データ、革新性、顧客にもたらす価値といった5つの要素(CC-DIV) からDXを解説しています。
概念的なことを解説する本ではなく、実務に踏み込み、独自のフレームワークによって具体的なDXの進め方が理解できるのが本書です。
顧客:単なる消費者としてではなく、顧客同士が繋がっている協働する顧客ネットワークとして考える
競合:競合と争うのではなく、業界プラットフォームを構築することで広く異なる顧客を取り込む
データ:情報を資産に変えていく。データから関係性を見出し、適切な顧客を選び、理解する
革新性:素早い学びと試作によって、解くべき課題を見出し、成功の確度を上げる
価値:企業目線ではなく、顧客目線で課題を解決していくことにより、新たな価値と顧客を生み出す
これらの要素を考える上で利用できる、便利なフレームワークが例とともに解説されています。
- プラットフォームビジネスの要素を洗い出すためのフレームワーク
- 価値のつながり、競合との関係性を見出すためのフレームワーク
- 課題や施策を絞り込むための仮説検証用フレームワーク
- 複数の問いかけ、複数の切り口で考えを広げていくためのフレームワーク
- 顧客に対する価値を評価するためのフレームワーク
これからのDX時代において、IT、コンピュータやネットワークのインフラよりも仕事の捉え方、考え方をアップデートし、変革していく必要があると本書では述べています。
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