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Book46 : DX時代のデータマネジメント大全 DX、データドリブン経営、データ利活用から理解する

ご紹介書籍

DX時代のデータマネジメント大全 DX、データドリブン経営、データ利活用から理解する

著者:大川 真輝
出版社:翔泳社

本書は、DX(デジタルトランスフォーメーション) を進める上で、データの取り扱いが重要であることに着目し、 データを基軸とした経営戦略や、 データを活用する具体的な手法を紹介した書籍です。
DXを価値のあるものとして扱うにはデータをうまく活用し、特定の人物に依存した業務の属人性を排除することが不可欠です。 さらに企業戦略を数字に基づいて策定するためには、データマネジメントの重要性が極めて高いと言えます。
「大全」と銘打っているだけあり網羅性が高く、 管理業務からセキュリティ要件まで、 様々な切り口でデータの取り扱いについて述べられています。

本書の考え方の根底にあるのは DMBOK(Data Management Body of Knowledge) でありデータマネジメントに関する 知識を体系的にまとめた考えを元にしています。データの品質、 付加データの価値、マスターデータの取り扱い、 アーキテクチャーやセキュリティ、データ保存のストレージまで、 抜け漏れなく学べるところが良い点です。

なぜデータを適切に扱うことが必要なのか、 そして実際にどのようにその取り組みを開始すべきなのか。
本書は、 エンジニアだけでなく経営層も得るべき必要な知識や考え方を提供 しています。
本書では一般的なPDCAサイクルとは異なり、 データ収集の要素を加えた PPDACサイクル「Problem(問題)」「Plan( 計画)」「Data(データ収集)」「Analysis(分析)」「Conclusion(結論)」を推奨しています。
データを利活用すべく、解くべき課題や見いだし、適切なデータを扱ってこそ意味が出てくると考えられます。
ビジネス規模が拡大すると、経営戦略は単なる数値目標に偏りがちです。
しかし本書は、多角的な評価指標を参考にしながら次の戦略と戦術を考えるにあたって、どのようなDXを推進すれば良いのかが見えてくる本です。

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