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Book34 :ハーバードの美意識を磨く授業: AIにはつくりえない「価値」を生み出すには

ご紹介書籍

ハーバードの美意識を磨く授業: AIにはつくりえない「価値」を生み出すには

著者:ポーリーン・ブラウン
出版社:三笠書房
AI(人工知能)技術の進化により「人間の仕事が奪われる」と騒がれています。
今日明日、すぐに既存の仕事がAIに置き換えらずとも、じわじわと人の仕事がテクノロジーに代替されていく実感は誰にもあると考えています。
例えば改札での切符のモギリが自動改札に置き換わったことで、駅員は人間としてより価値を生み出す業務に移り変わっていったはずです。

本書では、今後AIが飛躍的に進化したとしても、価値創造は変わらず人間の役目であること、それらを磨くために美意識を磨き続ける必要性を、米国ハーバード大学の講義をもとに紹介しています。

本書で述べられているのは次のような内容です。

  • 美意識の有る無しによって、何が衰退と発展の分かれ目となるのか
  • データ分析だけではわからないことを見いだす
  • 顧客と企業の感情的つながりを知る
  • 一般的なサービスから一歩抜きん出るための視点
  • ビジネスにおいて華美な派手さを求めるのか、格式高い質実剛健さを求めるのか


そして、今後ビジネスにおいて求められる美意識には4つの要素があると述べています。

本書は「こうすれば大成功する!」的な指南書ではなく、読者に判断を委ねる、考えさせられるような問いが提示されています。
単にアートとして美しいものを愛でるのではなく、ビジネスの舞台でも審美眼を磨くことが成功や成長に結びつくことが数々の事例からわかります。
「美意識がない企業は存続できない」と著者が述べているのは少し大げさのようにも感じられますが、世の中を見渡すと、存続しているサービスや、店舗、商品などはそれぞれの「美意識」をもって価値提供されています。
みなさんが関わっている企業、商品、サービス、仕事の中にもある、美意識にもとづいた「価値」に気づかされる書籍です。

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