ご紹介書籍
カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
著者:市谷聡啓、新井剛
出版社:翔泳社
本書は旧態然とした開発の現場で、より良い手法で、正しくモノを作り上げるための本です。まずは一人から活動をはじめ、その想いを開発チームの皆へ広げていくための方法を紹介した本です。海外の翻訳本とは異なり、日本人著者による日本の現場に即した取り組みが描かれています。TOYOTAから始まり世界中で認知された「カイゼン」の言葉どおり開発現場をよりよくするための改善を続ける終わりなき旅(ジャーニー)の本です。
最初にまずは一人で始められる活動から:
- 一人で始めるふりかえり
- 一人で始めるタスクの見える化
- 味方をつくる
つぎにチームを強化する方法について:
- 目指すべき基準をチーム内で設定する
- 仕事の流儀を共有する
- チームとプロダクトオーナー、チームとリーダーの関係構築
と続き、さらに開発プロジェクトに常時参加しているわけではないデザイナーや外部のメンバーとの連携に関しても記載されています。
本書では下記の手法が紹介されています。
- 単なる報告会になっているミーティングをより有意義なものにする方法
- 不満不平をいうばかりではなく、現場の仕事をスムーズにする工夫
- 「カイゼン」では定番のタスクボードの使い方、活用方法
- 時間が無いときでもなんとかする方法
- 隠しがちな小さな問題を自然と明らかにする方法
等々、今日からすぐに取り入れられるわかりやすい手法とともに現場のあれこれを物語風に紹介した読み物としても楽しめる書籍です。
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