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Book3 :デザイン組織のつくりかた デザイン思考を駆動させるインハウスチームの構築&運用ガイド

ご紹介書籍

デザイン組織のつくりかた デザイン思考を駆動させるインハウスチームの構築&運用ガイド

著者:ピーター・メルホルツ、クリスティン・スキナー
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社

時価総額1兆ドルを超えたアップルをはじめ「デザイン」を重視した組織の躍進が注目されています。「デザイン」という意味も、単なる見栄えや色のことだけではなく、製品やサービスを使う体験そのものをデザインすることが重要になってきています。

店舗を持たず、デザインに優れた使いやすいATMを利便性の高いコンビニに設置することで高収益な銀行があります。高品質な体験デザインを提供することで高額な商品にもかわからず、売上を伸ばしている企業もあります。

そういったデザインを大切にする組織にどうやったらできるのか、本書は単に優秀なデザイナーを雇えば良いという話ではなく、組織全体を変革していくためのヒントと手順が詳しくかかれた本です。

本書の中で紹介されている「優れたデザイン組織の12の強み」をご紹介すると

  • 組織全員が目的意識の共有していること
  • 限定的リーダーシップを持っていること(全ての業務に長けた独裁的マネジメントスキルではなく、必要部分のみリーダシップを発揮すること)
  • お客様に対する真の共感を持っているか?
  • 価値の理解、明確化、価値を創出しているか。目に見える指標で貢献しているか?
  • 顧客の体験全てを考慮する。製品やサービスを買う前、買ったあとも考慮しているか?
  • 全ての規模で遂行しているか?小さなことも大きなことも短期的なことも長期的なことも
  • 品質基準を策定しそれを維持しているか?
  • 完璧さを求めすぎず、素早く価値を提供することを最優先しているか?
  • 組織を作るのは予算やオフィスではなく、人であることを認識しているか?
  • 多様な視点と、多様なスキルやバックグラウンドを持った人が集まる組織か?
  • 人々が協力しあう環境が作れているか?異なる意見が歓迎されているか?
  • 円滑な組織運営がなされてるか?無駄な業務プロセス、形骸化した手順などがないか?


この12項目を見ると、なにもデザイン云々ではなく、理想的な組織とはこうあるべきということを改めて認識することでしょう。組織論云々は自分とは関係ないと考えず、組織に属するであれば、この本のノウハウを得て組織に良い影響を与えていけるはずです。

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