Book23 :システム設計のセオリー --ユーザー要求を正しく実装へつなぐ

執筆日:2020年11月10日

     ご紹介書籍 

    システム設計のセオリー --ユーザー要求を正しく実装へつなぐ

    著者:赤 俊哉
    出版社:リックテレコム

本書は特定の開発手法や特定のテクノロジーに依存しないシステム設計のための原理原則について詳しく書かれた本です。
システム設計の工程を、要件定義→基本設計(論理設計)→基本設計(物理設計)→詳細設計という段階ごとに解説されています。
さまざまな要求があるなか、複雑なシステムの要件を定義していき、実際に実装できるところまで考えていく、それらの工程ひとつひとつを、SIer(システムインテグレーター)としての関わりからから紐解いて書かれています。
また、SIerへ業務システムを発注する側、要件定義書を用意し、最終的にシステムの検証、受け入れをする立場からも役立つ情報が記載されています。

切り口としては次の事柄がポイントになっています。

  • そもそも何を行うのが設計か?
  • 最少の労力で最大の効果を生み出す設計とは?
  • シンプルで抜け漏れのない設計を目指す
  • 手戻りの生じない設計を目指す
  • 設計標準の作り方
  • 非機能要件の定義の方法
  • システムアーキテクチャとインフラの構成を考える
  • 概念データモデル、論理データモデル、物理データモデルの作り方
  • 外部インタフェースの要件、概要、詳細の定義方法
  • 業務フローの概要、詳細、分析の仕方
  • CRUD: Create(生成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除)による機能の定義
  • 画面や帳票の定義の仕方
  • 使いやすいシステムにするためのユーザビリティーとアクセシビリティーの要件定義
  • 共通仕様のまとめかた
  • 運用への配慮

400ページを超えるボリュームですが、図表や例示も多く、内容はわかりやすく記載されています。
ただし、内容はSIer的業務、要件定義や業務システム設計に範囲が限定されています。
本書によって、システムの要求、システムの要件、ビジネスの要求、ビジネスの要件をはっきりと切り分け、お客さまが欲しいものと、お客様が必要とするものを的確に定義しつつシステム設計することができるでしょう。
同じシリーズの書籍「要件定義のセオリー」「インフラ設計のセオリー」も理解を深めるのに役立ちます。

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