Book2 :職場の人間科学: ビッグデータで考える「理想の働き方」

執筆日:2018年7月16日

     ご紹介書籍 

    職場の人間科学: ビッグデータで考える「理想の働き方」

    著者:ベン・ウェイバー
    出版社:早川書房

本書はセンサー技術を用いた経営コンサルティング会社「ソシオメトリック・ソリューションズ」のCEOベン・ウェイバー氏による著書です。

みなさんの会社では、仕事の生産性をあげたり、社員満足度を向上させるためにどのような取り組みをしていますか?
本書では、机の大きさを変えたり、休憩時間の取り方のルールを変えたり、適切な場所にウォーターサーバーを設置することで社員間のコミュニケーション量を増やしたり。ちょっとした工夫で、効率をあげ、満足度をあげる方法を、データや調査に基づき解説しています。

最近はリモートワーク、遠隔会議、ビデオ会議の機会が増えています。
本書で紹介されている一例を取り上げると、人と人が面と向かい合った会議、一度も出会ったことが無い人同士のビデオ会議、一度は会ったことがあるがその後は遠隔ビデオ会議といった会議形態の種別をデータ比較しています。

もちろん人と人が同じ場所、空間を共有する会議が一番良いことは当然の結果ですが、僅差で最初に一度だけ実際に会ったことがある人たちがそこそこ良い結果を導き出していました。そのような結果から、プロジェクト開始前に一度は実際に会っておくことがその後の仕事に大きなプラスをもたらすことがわかっています。
さらにテレビ会議開始の前にちょっとした雑談の時間を作るとスムーズなコミュニケーションが促進されることなどがわかっています。

また、オフィスが巨大すぎたり、拠点が分散しているため、人と人との距離が離れてしまうとコミュニケーション量が減ってしまうことが懸念されます。その代替として、メールやチャットの活用が推奨されているかもしれません。

ところが実際のところ、人と人の物理的距離が離れてしまうと、電子的なコミュニケーション量も減ってしまうことがわかっています。
その他にもこの本ではさまざまな調査の結果や、行動が解説されており、仕事の仕方がさまざまに変化してきている現代において、単なるルールや仕組みだけでない、人間本来の振る舞いに着目した働き方が求められているのです。

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