Book17 :集中講義 デジタル戦略 100年に1度の大乱戦を勝ち抜くための理論的チェックリスト

執筆日:2020年4月9日

     ご紹介書籍 

    集中講義 デジタル戦略 100年に1度の大乱戦を勝ち抜くための理論的チェックリスト

    著者:根来 龍之
    出版社:日経BP

本書は早稲田大学ビジネススクール教授である根来龍之氏が「デジタル戦略」に関して講義した内容をまとめたもので、網羅的に日本企業のデジタルビジネスの現状と理想を知ることができる書籍です。

デジタル戦略に関して日本企業の実例を取り上げ、広く深く、新しい事業だけでなく従来型の事業がデジタル転換した事例を含め紹介されています。
副題に「理論的チェックリスト」とありますが、具体的な数個のチェックリストが記載されているわけではなく、さまざまな観点で、既存ビジネスや自社のビジネスをチェックしていく切り口が書かれています。

内容は大きく5つにわかれています。

  • 産業のデジタル化
  • 既存産業のデジタル化対応の定石
  • 顧客価値の見直し
  • 新しいデジタル戦略、プラットフォームの構築
  • 指数的な成長とその限界

産業のデジタル化には3つの切り口があり、一つはモジュール化、二つ目はソフトウェア化、三つ目はネットワーク化によって、サービスやプロダクトの選択肢が増えたり、組み合わせの種類が増えたりしています。
この三つの切り口は、企業にとっての戦略と、意思決定のポイントが変わってきていることを示しています。

既存ビジネスの紹介では、アマゾン、トヨタ、トイザらス、メルカリ、コマツ、ネットフリックス、ソニー、その他音楽産業の構造やプラットフォーム戦略が紹介されています。
それらの企業がどうビジネスとして成功を納め、どう変化してきたのかが述べられています。
成功した大企業の例はそのままでは自社に取り入れるのが難しいことがほとんどですが、本書では、それらの成功例のどういった要素が大事なのか、根本となる事柄が解説されています。

既存のプラットフォームの勝者がいる業種でも、施策のタイミングをずらしたり、顧客ニーズをカバーできていないニッチな分野を取り込んだり、サブスクリプション(定額課金)などでビジネスモデルを変えていくことと、デジタル技術の助けを借りることで、後発企業が勝負を挑む方法が紹介されています。

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