Book11 :OODA LOOP(ウーダループ) なぜ現場で成果をあげる組織はPDCAではなくOODAを使うのか?

執筆日:2019年6月19日

     ご紹介書籍 

    OODA LOOP(ウーダループ)

    なぜ現場で成果をあげる組織はPDCAではなくOODAを使うのか?

    著者:チェット リチャーズ
    出版社:東洋経済新報社

企業に所属する人であれば、PDCA(Plan計画、Do実行、Check評価、Action改善)を耳にしたことがあるでしょう。
「PDCAを回せ」とは言いつつも、PDくらいまでは実行されても、CとAがうまく機能していない組織も多いのではないでしょうか?

本書で紹介されている OODA(ウーダ)はアメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が日本の兵法や武士道の考えに影響を受けて作られた手法だと言われています。
もともとは戦闘機パイロットや指揮官の意思決定のための手法であったものですが、 現在はビジネス分野に応用できる手法として広まってきています。

ビジネスの世界で周知の手法であった PDCA も動きが早く、状況が刻々と変わっていく 現代ではあまり役に立たなくなってきています。
そこで求められたのは、戦闘機のパイロットのように目の前で起こっている状況に合わせた判断を素早く現場レベルで実行し、最終的には組織目標を達成するための方法です。

OODAは  Observe(観察)、Orient(情勢への適応)、Decide(意思決定)、Act(行動)の工程にわかれています。
本書ではその OODAを繰り返す手法の詳細と、OODAを組織に取り入れるために必要な要素、取り組み方、その心構えなどについても述べられています。

現代のITシステム、IoTやAIを活用したサービス、多種多様な人たちが使うスマートフォンやそのアプリでは、最初から完璧に計画できる、完璧に設計できるシステムなど存在しないことは誰の目にみても明白です。
そういった不確実性の高い現代で何かを作り出さなければいけない仕事、開発や企画、運用など、常に新しいこと、改善を続けなければいけない業務の人々にとって OODA というループを回すことで、仕事を少しでも前に進めるための道のりが示されているのが OODAです。

原書は「Certain to Win:確かに勝つために」という15年前のもので、現代の最新事例は含まれておらず、若干読みづらい部分もありますが、禅の考えの引用などもあり、実感をもって読み進めることができる OODA 手法の良書です。

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