皆さん、こんにちは!全8回にわたるコラムシリーズ第3回になります。
このシリーズでは、"未来に向けたスマートな保全活動をするためには?"をテーマに、スマートな保全の実現のための方法を探求しています。
前回の第2回では、基本的な保全方式について学びましたね。
今回はその中でも基礎となる特に重要な予防保全の2つのアプローチ、時間ベース保全(TBM)と状態ベース保全(CBM)について詳しく見ていきましょう。
時間ベース保全とは?
時間ベース保全(Time-Based Maintenance)は、設備の故障を未然に防ぐために一定のスケジュールで計画的に保全を行う方法です。
TBMの特徴
- 計画的な点検とメンテナンス
例えば半年ごとや1年ごとに部品を交換する、機械を点検するといった作業をあらかじめスケジュールに組み込む方式。 - 安定した保全運用が可能
予期せぬ故障を防ぎ、生産や安全への影響を最小限に抑える。
TBMのメリットとデメリット
- メリット
-
計画的に進められるため、保全の作業量が明確で予測がしやすい。
- デメリット
-
まだ使用可能な部品を交換してしまう場合があり、無駄なコストが発生する可能性がある。また、定期的な点検・交換が必要なため、人手がかかり、保全作業の負担が増えることも課題。
状態ベース保全とは?
状態ベース保全(Condition-Based Maintenance)は、センサーや計測器を用いて設備の状態をリアルタイムで監視し、異常が検出された時に保全を行う方法です。
CBMの特徴
- リアルタイム監視
振動・温度などのデータを収集し、異常が発生する前兆を検知する。 - 効率的なメンテナンス
設備の状態に基づいて保全を行うため、最適なタイミングでメンテナンスを実施できる。
CBMのメリットとデメリット
- メリット
-
必要なタイミングでのみ対応するため、作業やコストの無駄を削減できる。
- デメリット
-
センサーや閾値の設定が適切でない場合には、効果を十分に発揮できないことがある。
TBMとCBMの比較
| 項目 | TBM | CBM |
|---|---|---|
| 保全タイミング | スケジュールに基づく計画的保全 | 設備の状態に基づく保全 |
| メリット | 安定した運用 | 無駄な作業・コストを省いた運用 |
| デメリット | 無駄な作業やコストの可能性 | データを取得する環境や閾値が適切でないと充分な効果が得られない |
次回予告
次回、第4回では上級編としてさらに進んだ保全方式である予知保全や各設備に最適な保全方式を選択する信頼性中心保全(Reliability-Centered Maintenance, RCM)の考え方について学んでいきます。お楽しみに!
連載コラム:スマート工場を実現する道筋
現場でどんな悩みがあるのか?各設備に適した保全手法は?スマート工場を実現するためにはなにが必要なのか?と気になる点をまとめました。
保全現場の改革を推し進めるガイダンスとして、ぜひご活用ください!
(1記事5分程度でご覧いただけます。)
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