社員コミュニケーションを対面に近い画質・音質で
皆様は、2021年に総務省で開催されていた"「ポストコロナ」時代におけるテレワークの在り方検討タスクフォース"をご存じでしょうか。2020年から同テーマで懇談会やワーキンググループが行われており、2021年にタスクフォースとなって、全5回の会議の後、提言書が取り纏められました(提言書以外にも、各会議の開催案内・議事録・配布資料が公開されていますので、ご興味があればご覧ください)。このタスクフォース中で、慶應義塾大学大学院商学研究科の鶴教授が、コロナ下でのテレワークの7つの課題とその真偽について説明されており、その1つとして"インフォーマルな親近感とソーシャリゼーションの形成困難"を挙げていらっしゃいました。フォーマルな関係に重要な信頼感などはリモートでも形成可能だが、インフォーマルな親近感・親密感を出すのが難しいが、現在現在利用可能なテクノロジーの徹底活用と、仮想的職場をリアルの職場に近づけようとする創意工夫で解決可能である、とのことです。
この「親近感・親密感」は、当社が取り組む健康経営、Well-being、従業員エンゲージメントの向上などの根底にあるものであり、在宅勤務の課題の1つでもあります。IT企業として、仮想空間の活用なども加速していく必要がありますが、「新しい働き方」検討チームでは、まずは対面に近い画質や音質で社内イベントや勉強会、セミナーなどを中継・配信できないか?という議論が始まり、イベントにストレスなく参加できるクオリティを目指して、新たな機材の導入を行うことになりました。そして勿論、それらの機材はお客様向けのセミナー配信や採用活動などの社外向け発信にも有効活用し、効果を最大化していきます。
利用シーンや必要機材選定は多様なメンバでディスカッション
オンエアスタジオ設営に向けて、まずは社内横断のタスクチームでディスカッションが始まりました。具体的な利用シーンを挙げ、どのくらいの頻度で収録を行っているのか、どのような特徴のある機材が必要なのか、スタジオとなる部屋の要件は何かなどを、オンライン会議とSlackで情報交換し、スタジオ要件について議論しました。タスクチームのメンバの多様性が、多面的な議論を可能にしました。例えばスタジオの場所については、お客様にもお見せできるOpenエリアが良いという営業的視点の一方で、社内設備を熟知したメンバからは廊下が絨毯張りで音が響かない社内会議室エリアのほうが音声収録に向いているというアドバイスがありました。また、スタジオの設備については、がっちりと機材が揃った、いつでもすぐ使える固定スタジオだけではなく、社内の任意の場所で利用できる移動・携帯可能なスタジオセットのニーズもあることがわかりました。セミナー用の動画撮影などは防音対応の固定スタジオが必要ですが、社員コミュニケーションや採用活動用の動画撮影にはエクサの本社オフィス内でオープン・コミュニケーションを促すためのソファやカフェテーブルなどのエリアを利用するケースもあるのです。ディスカッションの結果、当初計画になかったグリーンバックなども追加され、スタジオ設備の構成が決まりました。

機材は揃った、撮影開始! でもその裏で。。。
設備の購入が進み、任意の場所での撮影が始まりました。
その一方で、総務部は固定スタジオ設置に向けて奮闘していました。会議室を1室、固定スタジオにするための調整が必要だったからです。在宅勤務者が増え、会議室の利用状況はコロナ禍以前よりやや余裕があるものの、お客様とのオンライン会議などでそれなりの予約が入っており、丁寧に粘り強く、1件ずつ予約を調整していくことで、固定スタジオの設置を実現することができました。
入口には「ON AIR」のLEDネオンサインを設置。撮影/配信中であることも一目瞭然です。
さぁ活用、そしてその先へ
スタジオおよび機材は現在、様々な用途で活用されています。特に、動画撮影に関しては、社内の技術イベント、社外向けセミナー、採用向けなどに大活躍中です。効果の測定はこれからですが、音声の録音ひとつとってもかなり高品質となっており、当初目標としていた「イベントにストレスなく参加できるクオリティ」に近づいていることがわかります。
エクサは現在、コロナウイルス感染に充分に配慮しながら、リモート勤務と出社を組み合わせたハイブリッド勤務に徐々に移行しつつあります。「新しい働き方」の検討チームは現在、全社員を巻き込んだ「みんなの働き方」として、社員の意見を反映しながら日々より良い働き方を目指しています。オンエアスタジオの設置はゴールではありません。スタジオ設置タスクチームのSlackチャンネルもまだミュートしていません。オンエアスタジオによるクオリティの高い動画や配信が、社内コミュニケーションの活性化を後押しし、より良い働き方に繋がるよう、取り組みを続けます。勿論、社外向けにも、より臨場感のある動画や音声をお伝えしていきます。
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