堅牢なデータ管理基盤
フォルダを利用したデータ管理は、作業結果をただ単に保管するだけであれば問題はありませんが、再利用や事後調査の際にデータを探す作業や、複数人での共同作業において、さまざまな不都合が発生します。
- 似て非なるファイルが多く、正式なものを特定するだけで無駄な時間がかかる
- 自分が作業していたファイルを他者が編集してしまい、最新の作業結果が失われてしまった
- 仕掛り中の設計データを使って生産技術部門が準備を始めてしまった
このような課題を解決して無駄な作業を無くすためには、正しいデータを保証するための仕組みが不可欠です。そのためにはバージョン管理、ステータス管理、排他制御、アクセス権管理のような機能が必要です。これらはTeamcenterの根幹となる基本的な機能です。
どこからでも自在に検索・表示
全文検索やドリルダウン(絞り込み)検索等を利用して、求めるデータを素早く検索することができます。JTを利用して3D形状を表示することで対象データをより正しく認識することができます。
これらの機能をブラウザベースのActive Workspaceを通じて利用可能なので、工場やリモートオフィス、テレワーク等、ネットワークさえ繋がればいつでもTeamcenterの情報を参照できます。
業務プロセスをシンプルに可視化
Teamcenterのワークフローやプロジェクト管理機能を使うことにより、データの成熟度合いや業務の進捗状況が誰からでも見えるようになります。次にそのデータや業務に携わる人が事前に状況を把握し、精度の高い準備をできるようになります。
複雑な業務プロセスは、PLMシステム導入に伴って極力整理して単純化すべきです。エクサは業務プロセス改善提案からシステム化、運用までシステム導入を全般にわたってご支援します。
各種の構成情報(BOM)を統合管理
CADデータ構造に基づく設計データ構成、部品表観点でのE-BOM構成、生産準備視点のBOP(Bill Of Process)構成等を統合管理することができます。
CADデータ構造を起点とする各種のBOMを同一の基盤で管理し、関連する情報を適切にリンクすることにより、それぞれの関係性や、各BOMが共通で参照する・しない情報が明確になります。変更発生時の影響範囲確認を容易にするだけでなく、変更結果を速やかに伝達することができます。
変更対応を正確かつスピーディに
変化に速やかに対応することは、現代の企業が対峙しなければならない重要テーマの一つです。製品の高度化に伴い、変更発生時の影響範囲も広がる一方です。
変更管理とデータ管理を統合し、業務プロセスも含めて一元化することで、変更業務プロセスの進捗管理はもちろんのこと、変更に伴う影響分析、フィードバックなどを正確かつ速やかに終わらせることが可能になります。
Microsoft Office連携
ドキュメント中心で作業する利用者向けにMicrosoft Officeインテグレーションを提供しています。
Office内でTeamcenterとのデータ連携が完結するため、画面を切り替えることなく一連の操作で作業を完了させることができます。プロパティ連携により属性値をセットし、情報入力漏れや誤入力を防ぐことができます。
Teamcenter登録にあたってPDFに変換し、ワークフローなどの過程でPDFに対してマークアップを追加することが可能です。修正指示内容やその過程なども含めてTeamcenterに残すことができます。
テンプレートファイルをTeamcenterで管理することで文書フォーマットの統一化を図ることも可能です。
機能の取捨選択(Fit & Gap分析)
Teamcenterは標準機能を豊富に揃えていますが、その全てが業務に必要ということはありません。PLMシステムを活用する前提で新しい業務(To Beモデル)を整理した上で、必要な機能を取捨選択することになります。これをFit & Gap分析と呼びます。Fitする機能を採用し、Gapがあり不足している機能を何らかの形で補うことで、業務で使えるシステムとなります。
お客様自身が業務とTeamcenterのFit&Gap分析を実施することは容易ではありません。Teamcenterの機能を熟知した者が、客観的に業務とTeamcenterの適合性を判定することがベターです。エクサは豊富な経験に基づき、ご要望に合わせて最適な方針をご提案します。
適切なFit & Gap分析を通じて、充実した標準機能を活用し、カスタマイズを極力避けることが、導入コスト削減と投資収益率向上への近道です。
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