株式会社ジャックスは、クレジット事業、カード・ペイメント事業、ファイナンス事業、海外事業を通じ、お客様に密着した事業を展開。「夢のある未来」「豊かな社会」の実現に貢献するため、生活のさまざまなシーンを視野に入れた安心・安全で利便性の高いサービスの提供に全力で取り組んでいる。
URL:https://www.jaccs.co.jp/
背景
株式会社ジャックス様(以下、ジャックス様)では、「強みを活かした国内事業の収益基盤拡充」へ向けて各種施策を展開しています。その中で、ステークホルダー様の利便性向上ならびに業務効率化に向けたプラットフォーム構築を検討していました。
エクサは、ステークホルダー様に有益かつ使い続けていただけるプラットフォームとすべく、デザイン思考をベースとした共創アプローチによる具現化をご提案しました。
エクサの業務/システム理解度ならびにデザイン思考による早期見える化を重視した推進をジャックス様にご評価いただき、採用を決定いただきました。
課題
効果
ソリューション
ご支援内容概要
複数の事業部門やシステム部門だけでなく、実際のシステム利用者からのニーズ抽出・整理、後工程でスピーディーにシステム開発が行えるインプットの作成を支援しました。
プロセス
「① 要件定義対象スコープの決定」、「② 業務要件定義の実施」をメインに、後に控える機能拡張のために、並行して「③ 次期構想の検討」を行いました。
① 要件定義対象スコープの決定
サービスビジョン形成
■KPIツリーの作成、注力KPIの決定
サービスの効果を測定するにあたっての構成要素となる指標を洗い出した上で、今回のサービスで特に改善を目指す指標を、ビジネス方針に照らし合わせながら検討を重ね決定しました。
調査・分析
■インタビューによるシステム利用者情報の整理
システム目線では気づかない現場のニーズも漏れなく抽出するため、システム利用者を対象にインタビューを実施しました。インタビュー対象は、以下2つのポイントを加味して選定しました。
【ポイント1】現在効率的に業務を行っている方を選定することで、その行動特性をの横展開を狙う
【ポイント2】所属や属性の多様性を意識して選定することで、誰もが使いやすいシステムを目指す
インタビュー結果は、ペルソナ(*1)とAsIsユーザージャーニーマップ(*2)にまとめることで、現状を共感を持って確認できる他、後続フェーズから参画するメンバーとのペルソナに対する認識齟齬を防ぐことにも役立ちます。
(*1)…典型的なシステム利用者像
(*2)…ペルソナにが現状のシステム利用時に取るアクションや感情、タッチポイントなどを時系列順に整理するフレームワーク
(以下はペルソナのサンプルです。)
(以下はAsIsユーザージャーニーマップのサンプルです。)
■ 競合分析
同等の価値を提供する既存サービスを対象に調査を行い、トレンドや差別化ポイントを明らかにしましました。これによって、システム利用者にとっての「当たり前品質」、「魅力的品質」を意識しながら要件のスコープを検討することができるようになり、利用されるサービスの確度を高めることができます。
コンセプトデザイン
■要件の優先順位付け
要件一覧に各事業部門が必要と考える要件を追加の上、3軸での定量評価を付与し、MVPに含む要件を決定しました。評価軸は、注力KPIを参考に検討しました。
■サービス全体像の明確化
MVP完成後の業務がどのように変わるのか、システムとのやり取りも含めた「サービスブループリント」形式で整理して書き表し、業務全体が成り立っているかを検証しました。
② 業務要件定義の実施
画面イメージ作成
■業務要件定義における画面イメージ作成
業務フローと共に、画面デザインツールを用いた動く画面イメージを作成し、機能の充足を確かめながら要件定義を行いました。
③ 次期構想の検討
コンセプトデザイン
■アイディエーション
ステークホルダー様に有用なサービスとするには、戦略的にどのような方向性にサービスを育ててゆくべきかを検討するため、事業部門横断でのアイディエーションを、計2回開催しました。
【1回目】アイデアを出し切る
参加メンバーが集合できる時間が非常に限られていたことから、アイデアを出し切るために必要なインプット情報(既存サービスのトレンド調査結果など)をエクサが事前に整理し、インプットさせていただくことで、効果的なアイディエーションを実現しました。
【2回目】アイデアの優先順位をつける
事業部門横断で合意しながら方向性を決めるために、2つのアイデア定量評価軸を設け、合計点で優先順位を決めました。
アイデアの発散を行った上で定量評価を行って収束を行うことで、制約なく理想案を出しながら、現実的に最初に着手すべき案に参加メンバーの焦点が合い、納得感のある方向性の合意をすることができました。
お客様の声
さいごに
近年、より変化の多く、不確実性の高いVUCA(*3)時代の到来により、「ユーザーが求めるもの」の移り変わりも激しくなっています。
エクサでは、デザイン思考を用いることで、ユーザーの本質的ニーズを捉えた方針決定を下すことができ、「ユーザーが求めるもの」を提供できる確率を上げることが可能と考えております。
エクサは、新規サービス創出や既存サービス改善、UX改善等を検討する際のお客様の「困った」に「金融業界での経験」×「デザイン思考」×「テクノロジー」でお客様の置かれる状況/課題を鑑み最適なご支援を実現いたします。
(*3)…VUCAとは、Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味する。
つなぐラボMembers;私たちがご支援しました
(こいわ さゆみ)
石橋 舞
(いしばし まい)
加藤 由洋
(かとう よしひろ)
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本事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。
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