個別受注型企業向けソリューションActualPROⅡ®で基幹システムを刷新
メタルファブリカ株式会社様【導入事例】
プロジェクト別損益管理ソリューション ActualPROⅡ®
鉄骨や造船部材を主事業とする業容にマッチした業務効率化を実現
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1965年に川崎製鉄グループ(現、JFEグループ)の子会社として設立。以来、建築鉄骨のほか船舶用ロンジ、上部構造、バルクヘッドなどの造船部材、船殻ブロック、ホールドピラー、橋梁、海洋構造物、土木用構造物、製罐、JESエレメント、ビルトH、制震壁、二重管ブレース、サービスセンター業務などを手がける。2015年7月30日付でJFEグループから今治造船グループへ移った。これに伴い、社名をJFEメタルファブリカ株式会社からメタルファブリカ株式会社に変更した。 |
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建築用鉄骨や造船用部材、橋梁、鋼製型枠などの鋼材製造を主事業とするメタルファブリカ株式会社様(以下、メタルファブリカ様)は、長年運用してきたCOBOLベースの基幹システムに対して、近い将来、システムを維持できなくなるという危機感を募らせていました。そこで今後はパッケージに自社業務を合わせていくというトップダウンの方針のもと、エクサの個別受注型企業向けソリューション ActualPROⅡ®を導入して基幹システムを刷新。他社パッケージでは対応しきれなかった個別原価計算の課題を解決するとともに、さまざまな業務処理や経営判断のスピードアップなど、大きな効果をもたらしています。
導入背景
パッケージ導入によるCOBOLベースの基幹システムの刷新 COBOLベースの基幹システム維持は困難
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![]() 取締役社長 ![]() 取締役 ![]() 総務部 |
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業務オペレーションを担うユーザー環境の整備は、特に力を注いできた取り組みの1つです。同社はActualPROⅡ®と連携してデータ集計や帳票出力を行うフロントエンドツールとして、Microsoft ExcelベースのExcellent(開発元:株式会社システムコンサルタント)を導入し、その活用ノウハウを社内に蓄積するとともに、今後のメンテナンスやブラッシュアップにも主体的にあたれるように、画面設計や帳票開発をあえて内製化するという基本方針を貫きました。 |

導入効果
各種業務処理や経営判断のスピードアップ
これまで丸一日を要していた原価計算をわずか1分程度で完了して業務をスピードアップ
ActualPROⅡ®で刷新された基幹システムは、2015年4月の新年度にあわせて本稼働を開始し、同年7月には、無事に第1四半期の決算を乗り越えることができました。大北氏は「従来のシステムでは、原価計算を行う際にもさまざまな事前準備が必要で、プリンターから帳票が出力されるまでに丸一日かかることもありました。新基幹システムでは、計算処理そのものはボタンをクリックするだけ、わずか1分程度で完了します。また、帳票を出力する際も、必要な数値だけを選んでプリントアウトできるなど、業務効率化に大きく貢献しています」と新基幹システムの効果を説明します。
坂本氏も、「従来のようにプリントアウトされた帳票を、1枚ずつめくりながら見比べることなく、画面上で予算と直近の実績値を簡単に対比させることができ、正確な経営判断をスピーディーに下せるようになりました」と評価します。
また、新基幹システムは本稼働開始直後こそ、使い勝手の変化に戸惑うユーザーからの声が上がったものの、ある程度“慣れ”が進んだ現在は、さまざまな業務の現場にもしっかり根付き始めています。例えば各種の伝票からデータを入力する際にも、ミスをピンポイントで修正することが可能となるなど、「以前よりも操作が快適になった」という前向きな評価が多く寄せられるようになりました。
実務と新基幹システム間のギャップを早期に解消しさらなる業務生産性向上に貢献
スムーズな移行を果たした新基幹システムですが、一部の業務については、まだ処理要件やワークフローに十分に対応しきれていないのも事実です。例えば、「事業所別に原価や経費を自動仕訳したい」といったニーズには対応できておらず、現場でのオペレーション上の工夫によって問題を回避しています。こうした実務と新基幹システムの間のギャップを早期に解消し、より利便性の高いシステムの操作環境を構築して、さまざまな業務の生産性をさらに向上させることが今後の目標です。
また、2015年7月30日付でこれまでのJFEグループから今治造船グループに移ったことに伴い、システム面から対応しなければならない新たな課題が発生することも予想されます。
「今治造船グループ各社が運用している基幹システムとの連携が求められる中で、接続インターフェースをはじめ各種機能の拡張が必要になる可能性があります。エクサには、今まで以上に幅広い領域での情報提供やサポートを期待しています」と坂本氏は話します。メタルファブリカ様とエクサの両社は、さらにパートナーシップを深めていく中で、今後のビジネス環境の変化に柔軟に対応しつつ、新たな成長を追い求めていく考えです。
ActualPROⅡ®は株式会社エクサの登録商標です。他の会社名・商品名は各社の登録商標または商標です。
また、記載事項は予告なしに変更する場合があります。