エクサ、製造業の図面・カタログなどから製品情報を抽出・構造化する「BEAVEL™」を提供開始

〜生成AI×AI-OCRでデータ整備工数を73%削減し、製品情報の一元管理と活用を促進〜

プレスリリース

2026年9月30日

株式会社エクサ(本社:神奈川県横浜市西区みなとみらい、代表取締役 社長執行役員:林 勇太、以下 エクサ)は、製造業における製品情報の一元管理と活用を促進するため、データ整備の負荷を軽減するソリューション「BEAVEL™(ビーベル)」の提供を開始します。
製造業では、図面やカタログなどに蓄積された製品情報をPIMをはじめとする業務システムで利用できる構造化データへ整える作業に、多くの工数を要しています。BEAVELは、生成AIとAI-OCRを組み合わせ、文字情報だけでなく、文書内の項目の意味や表・レイアウトの構造を捉えて、必要な製品情報を抽出します。さらに、表記揺れや単位を統一し、業務システムで利用できる形式へ整えることで、人手による抽出・転記・確認・修正の負荷を軽減します。エクサの実証実験では、非定型データからの抽出精度を70%から97%へ引き上げ、データ整備工数を従来比73%削減しました(※1)。

▼ BEAVEL 詳細ページ


BEAVELによる製品データ整備の全体イメージ

BEAVELによる製品データ整備の全体イメージ

※ SoR(System of Record):取引情報や業務記録を正確に蓄積・管理するシステム
※ SoE(System of Engagement):顧客や従業員との接点やコミュニケーションを担うシステム

3万件の整備に「60人月」── 製品情報の活用を阻む非定型データの壁

図面、仕様書、カタログなどに記載された製品情報は、製造業にとって重要な情報資産です。顧客への迅速な情報提供や、製品情報のデジタル活用を進めるためには、情報を一元的に管理する基盤が不可欠です。その手段の一つとして、PIMが活用されています。

しかし、これらの情報は長年の慣習により紙やPDFといった「非定型データ」として各部門に散在しており、そのままではシステムで利用することができません。これらの情報をPIMに登録可能な形式へ整えるためには、人手による膨大なデータ整備作業が必要です。

これまでエクサが支援してきたプロジェクトにおいても、製品情報3万件の整備に「計60人月」を要したり、従来のOCRツールを導入してもなお、結果の手修正に「計24人月」を要したりするなど、データ整備の工数が現場の大きな課題となっていました。

その工数増加を招く主要因は、以下の3点に集約されます。


  • 情報の分散

    情報が部門やファイルごとに分かれており、必要な情報や最新版の特定に時間がかかる。

  • 手作業による転記

    資料ごとにフォーマットが異なるため、必要な情報を探し出し、PIMに登録できる形式へ転記する必要がある。

  • 表記や単位の不統一

    同じ情報でも表記方法や単位が異なるため、人の目による確認と修正が必要になる。

また、PIM導入後も製品の仕様変更や新製品の追加、カタログ改訂のたびに、関連資料から必要な情報を探し出し、PIMの登録内容を更新・確認する作業が発生します。

このように、PIMの導入時だけでなく、運用開始後も「探す・転記する・修正する」作業が継続的に発生し、現場の業務負荷を増大させています。その結果、データ統合の必要性を認識しながらも、Web・ECを含む製品情報のデジタル活用に着手できない、あるいは計画を継続することが難しくなるケースが生じています。

文字情報だけでなく、意味と構造まで捉えるBEAVEL

こうした製造現場の課題を背景に開発したのがエクサのBEAVELです。従来のOCRでは文字を読み取れても、レイアウトが統一されていない図面やカタログから情報同士の関係を判断し、PIMに登録できる形式へ整えるには、人による確認と編集が必要でした。

BEAVELは、生成AIとAI-OCRを組み合わせ、文字情報だけでなく、各項目の意味や表の構造、レイアウト上の関係を捉えて、必要な製品情報を抽出します。さらに、表記揺れや単位を統一し、PIMのデータ項目に対応づけて構造化することで、人手による抽出・転記・確認・修正の負荷を軽減します。

実証実験ではデータ抽出精度97%を達成し、従来の手作業と比較してデータ整備工数を73%削減、カタログ1ページ(約30アイテム、約200項目)の処理時間を42分から10分30秒へと短縮しました(※1)。

また、整備したデータは、ExcelやCSVへの加工を経ることなく、APIを通じてPIMへ直接登録できます。さらに、抽出結果や修正履歴を学習してプロンプトを自動調整する自己学習機能を備え、利用するほど精度が高まる設計としています。BEAVELは、PIM導入時の既存データ整備だけでなく、導入後に継続して発生する新製品の登録や、仕様変更・カタログ改訂に伴う更新作業にも活用できます。


BEAVELによる非定型データ整備の流れ

BEAVELによる非定型データ整備の流れ

データ整備から、AIエージェントによる業務高度化へ

BEAVELは、製造業におけるデータ活用を全社規模で加速させる基盤を目指します。まずは、図面やカタログなどの非定型データを構造化し、PIM向けのデータ整備を効率化します。

今後は、ERP、SCM、PLM、CRMなどの業務システムへと対象範囲を広げ、購買情報、顧客の活動履歴、VOC(顧客の声)など、社内に分散するデータの統合を進めます。さらに、統合したデータをAIエージェントが活用することで、自動設計や見積もり、需要予測をはじめとする業務の高度化、パーソナライゼーション、予測精度の向上など、これまで活用しきれなかった業務へ展開していく予定です。

エクサコメント

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株式会社エクサ エンタープライズサービス本部長 天野 高宏

多くの製造業のお客様が、Webサイトなどでの情報発信や製品データの一元管理に向けてPIMを導入する際、その前工程となるデータクレンジング作業に多くの人手と時間を要している現状を目の当たりにしてきました。BEAVELは、このデータ整備の壁をテクノロジーで解決するために開発しました。
BEAVELは、生成AIとAI-OCRによる製品情報の抽出・構造化に、エクサが製造業の現場で培ってきた知見と、人による確認・修正プロセスを組み合わせ、実務で確実に運用できるソリューションです。データの整備から、将来的なAIエージェントによる業務高度化まで、お客様のデータドリブンな変革を強力に推進します。


(※1)実証実験の数値はエクサにおける実証実験の結果に基づきます。対象ドキュメントの複雑さにより精度・時間は変動します。


■ 関連情報

BEAVEL ソリューションページ
https://www.exa-corp.co.jp/solutions/beavel/

■ 会社概要

株式会社エクサは、JFEスチールを母体とし、キンドリルジャパンを親会社に持つITサービス会社です。技術力とお客様への共感を大切にし、上流のコンサルティングから開発・構築、運用・保守まで、各種ITサービスを総合的に提供しています。

ホームページURL:https://www.exa-corp.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社エクサ
〒220-8560
神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス2F
E-mail:sol-promo@exa-corp.co.jp


※ 「BEAVEL」は株式会社エクサが商標登録出願中のサービス名称です。
※ ニュースリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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本記事の記載内容は掲載当時のものとなっております。

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