技術情報共有システム~Knowledge~のご紹介

エクサは、社員自らの技術的チャレンジへの支援と、一人ひとりの技術スキルの向上に、会社全体で取り組んでいます。このページでは、その技術的成果を共有する取り組み「技術情報共有システム~Knowledge」についてご紹介します。


エクサは様々な領域でビジネスを展開しています。お客様の業種も多く、ご要望にお応えするために必要な技術は多岐にわたります。無数の技術的なチャレンジの成果は重要な資産であり、新しいチャレンジのための土台です。社内で広く共有することは、より高い価値をお客様にお届けするためにも優先度の高い大切な活動です。

技術的成果をアセットとして共有する取り組みは10年以上にわたって実施され、中には新しいソリューションとして育ったものもありました。しかし、標準化や陳腐化しない為のメンテナンスにはかなりの労力を要し、ITの進歩の早さにアセット化作業が追いつかず登録数も減少していきました。

このような中、若手社員を中心に「これでは良くない、なんとかできないか」という機運が高まりました。入社数年目の社員にとって、「エクサは多くの技術的な知見を持っているはずなのに、その情報が得られない。誰に聞いたら良いのかわからない」というのは切実な問題です。自ら技術を学ぶことは大切ですが、有識者の見解を共有したり、皆が同じところで躓くことは避けて効率よく習得したいものです。

2018年、若手有志メンバーがこの問題を解決するために立ち上がりました。
イメージはIT技術者の皆さんならご存知のQiita(様々な技術情報や経験が投稿され、誰でも参考にできる掲示板サイトで、玉石混交の情報ですが、受け取る側が評価すれば利用価値が高い)の社内版の「Knowlegeシステム」を創り上げることです。

このシステムでは、以前のアセットのように準備に時間をかけないで、実施したことを簡単に残せることを重視しました。また、読者によるフィードバックが可能で、有識者の知識・経験の共有を更に高める機運をもたらします。投稿者・読者の双方向のコミュニケーションは、モチベーションの向上には大変重要です。

仕組みは用意できましたが、多くの人に利用してもらうためにはさらなる工夫が必要です。
まずは、蓄積されていた技術情報を分類して再利用できるよう整理し公開時に提供しました。継続的に技術情報が蓄積されていくための呼び水になることも期待していました。研修受講報告や、新技術の投稿に積極的に取り組み、固定ユーザーを獲得することができました。

次に、宣伝と投稿者のモチベーション向上を兼ねて月次ランキングの発表をはじめました。投稿テンプレートを用意して記事を書きやすくしたり、Google検索と同時にKnowledgeも検索してあわせて表示するchromeのプラグインを提供、TIPSや枯れた実績ある技術の投稿等も受入れ、小さな成果をカジュアルに投稿できる雰囲気づくりと利便性の向上に配慮しています。

最近の取り組みでは、社内で開発したAIを使って新規登録された記事を要約し、Slackチャンネルに紹介するサービスをはじめました。このダイジェストからKnowledgeへの誘導も試みています。

若手を中心に始まったこの活動は、Knowledgeシステムのリリースと活用に向けた様々な取り組み、システムの運用や、周辺サービスも含めて、すべて有志のメンバーで行っています。監視や障害対応、サービスの改善など、本番経験の少ない若手にはたいへん良い経験になっています。

コロナ禍で出社が制限された2021年11月には、社内からだけではなく在宅業務中の社員や、社外駐在中の社員からも直接アクセスできるようにネットワークを変更し、認証系も改修しました。この様に、お客様のシステムでは試せないようなこともここでは試せますし、少し大胆な先進的なトライアルも行えます。そして、その結果はKnowledgeとして蓄積され、共有されてゆきます。

Knowledgeシステムの概要

図 Knowledgeシステムの概要


こうした成果を共有し、仲間を集めて更に先に進むことができれば、もっと遠くへたどり着けるはずです。なにより、自分が知ったことを他のメンバーに知らせないのはもったいない。2022年4月現在、社員の三分の二にあたるおよそ900名のメンバーがKnowledgeシステムを利用しています。知りたいこと、知っている人がすぐに見つかり、お客様にオール・エクサをご提供できるようにするという大きな目標へは、まだ端緒についたばかりですが、社員に自ら発信し共有する文化が定着すれば、そう遠い話ではないと期待しています。

P.S.
会社側もこの活動を応援するために、2021年11月「Knowledge Awards」を設置しました。半年ごとに、投稿数や参照数、内容の評価に基づいて、投稿者を表彰します。2022年7月の初回表彰を控え、「自ら発信し共有する文化の定着」に向けた活動のはずみになるとワクワクしています。

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