エクサでは、COVID-19で在宅勤務がだんだん増える中、従来のように対面教育主体だったSEのスキル向上をどう進めるか模索しました。また、スキル継承もこれから重要になりますので、改めてその意義を考えています。
このページでは、その結果、たどりついた教育コンテンツの姿をご紹介します。
SE教育の方法をリデザインする
オンラインでのSE研修を2つの視点でモデル化してみました。
講師視点のモデル
受講者視点のモデル
オンラインの研修はいろいろ課題がありますが、ゴールは受講者のスキルアップですので、受講者の利便性を受講生に寄り添って考える必要があります。一番良いのは家庭教師のようにマンツーマンで受講生と対峙することです。
とは言え、この方法だと講師のワークロードが跳ね上がります。また、講師も同じことを何度も繰り返すので教育専門でなければ長続きしません。よって、受講者に寄り添いながら講師のワークロードを小さくすることが課題となります。
講師のワークロードを減らす方法として、教材のオンデマンド化があります。そうするだけで講師の作業は研修準備と研修の実技(ディスカッションとワークショップ)に注力すれば良くなります。ワークショップの質問はチャットにしたり、ワークショップだけの研修をすることもできることになります。受講生の視点でも適切なタイミングで受講できるメリットが出てきます。
これでかなり改善ができますが、研修準備のワークロードをもう少し下げたいというのがもう一つの課題になります。
教材のオンデマンド化については、昨今YouTubeでいろいろなビデオが提供されているので身近になっています。ただし、ビデオ作成のための撮影機材の問題や、少し変更することに意外と労力がかかる問題があります。
SE研修の場合、テクノロジーがどんどん進化するので、教材の変更にコストがかかるのが課題となります。
Education as Codeによる改善可能なコンテンツの仕組み
オンデマンドの教材でありながら、作成や変更が容易な方法を模索してみました。
かつてはFlashやSMIL、あるいは今でもHTML5で作成する方法がありました。ただしツールを覚えないといけないので誰でも簡単に使えるというわけにはいきません。
行き着いたのが、MicrosoftのPowerPoint活用でした。
まずは PowerPointの音声読み上げ機能を使って、コンテンツを作ってみました。
スライドはいつものように、音声はノート部分に記載されたセリフをVBScriptで読み上げながら、スライドを進めることができました。
アイデアは良かったのですが、特に専門用語の読み方やイントネーションがおかしい、という課題に突き当たりました。そのため、音声の読み上げ部分をSSML形式で記載しAmazon Pollyというサービスで音声ファイルに変換することにしました。
下図は変換のイメージです。
Education as Codeの仕組み
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