INTERVIEW
#02
よりよい世界は、
実現できる
岡田優也
Okada Yuya
エンタープライズ開発本部
Smartエンゲージメント開発部
2019年入社
自分のなかにある興味や関心を、社会につなげていきたい。
人にとって仕事とは、そんな想いの表れなのかもしれない。
一人ひとりの力は小さいけれども、一人ひとりの個性がなければ、人々の生活をより良いものにすることはできない。
ITは社会を便利にしたり効率的にしたりするためのサポート役だけではなく、ITが企業のサービスそのもの、利益そのもの、価値そのものをつくり出す仕組みへと進化している。
岡田はネットビジネスの最前線で、その役割を実感している。
2つの出会い
「英語を話すのは大変なのに、どうして日本語は簡単に話すことができるのだろう」
言語に興味を持つようになったのは、そんな素朴な疑問からでした。
言語学の勉強を志して大学に進み、大学院ではコンピュータに言語を理解させるためにはどうしたらいいのか、という自然言語処理に興味を持ちました。
幼児と保護者の会話や、日本語の慣用句をデータ処理から分析するといったテーマで研究を行いました。
大学院に進学した当時は、できれば将来にわたって言語の研究を続けたいと考えていました。
私は院生時代に、2つの出会いに恵まれたと思います。
一つは、それまでは経験したことのなかったコンピュータやプログラミング、データ処理という世界との出会い。
もう一つは、ある人物との出会いでした。
社会とつながる方法
私が所属していた研究室には社会人を経由した人も多く在籍していました。そのなかの一人の方が、IT業界の出身だったのですが、自分の仕事や将来について大きなビジョンを熱心に語ってくれました。
私はその話に圧倒されたことを覚えています。
私が研究者を志したのは、自分の能力を活かして、社会に影響を与えたいと考えていたからでした。その気持ちが、言語学の研究の原動力になってくれました。
当時の私には、会社に入って仕事をするということが、社会に影響を与えられるようには感じられませんでした。指示されたことを実行する業務、というイメージしか持てなかったからです。
ところが、ITの世界では、自分で専門性を深めることで、生活を便利にしていける、社会を変えていける。そんな大きな可能性と夢がある、とその人は語ってくれました。
そんな話を聞くうちに、自分も企業での仕事を通じて、建設的に社会につながっていけるチャンスがあるのかもしれないと考えるようになりました。
選択の連続
エクサへの入社は偶然でしたが、社会に繋がるための大きな可能性を感じました。
現場での仕事はネットサービスの開発から始まり、その開発に3年近く携わりました。
その間、プログラミングの面白さにどんどん惹かれていきました。
プログラミングは選択の連続です。
インプットからアウトプットを出すために、どんなアルゴリズムを使い、ライブラリ、フレームワークを使うか。
要するに、あらかじめ正解があるわけではなくて、コーディングする人の個性によってプログラムは変わってくる。
ソースコードを書くという行為は、とてもクリエイティブな仕事です。
一方で学生の頃は、自分の行為は自分にしか影響しなかったのですが、仕事の世界では、自分の出した結果が周囲に影響を及ぼしてしまう、という現実にも直面しました。
仕事には他者への責任が伴うことを実感していきました。
2つの現場の違い
2021年の秋からは、担当するお客様が変わり、ネットビジネスに関するシステム開発という点は同じなのですが、多くのことが以前とはガラリと変わってしまうことを体験しました。
もっとも大きな相違は、仕事の進め方の違いです。
最初のプロジェクトでは、基本的に、お客様のチームから私たちの10数名の開発チームに指示をいただくという関係でした。互いに理解し合いながら、2人3脚でサービスを向上させていこう、お客様の戦略を実現していこう、というプロジェクトでした。
新しいプロジェクトは、プロジェクト管理のためのツールをネットで提供しているお客様に対して、サービス内容を開発するプロジェクトです。
ここではお客様と開発チームが一体となって知恵を出し合い、同じ働き方をする、というベンチャーのような文化を持っている現場になりました。
リリースのペースも週単位で、開発や更新が次々に進み、要望を即座に反映させられるように仕事を進めます。
仕事の進め方から学ぶ
このように「仕事の進め方」の違いに直面することは大変興味深いことだと感じています。
どちらがいいとか、自分に合っているという感覚ではありません。
おそらく、お客様との関係やビジネスの文化によって、もっともっと多様な仕事の進め方があるのではないか、ひょっとしたら全てのプロジェクトはそれぞれ異なった進め方をしているのかもしれない。そんなことを感じさせてくれました。
仕事の進め方が異なれば、自分自身のパフォーマンスの発揮の仕方や蓄積する経験が異なってきます。また、「商品を成長させたい」「エンドユーザーの期待に応えたい」といった、いろいろな立場の人々がプロジェクトに託している夢や行動を感じることができます。
「仕事の進め方」を創造することは、ビジネスやプロジェクトを進めるうえでも、IT技術者として成長していくうえでも、大きなスキルだと感じます。
「人間」についての知識
2つの現場を体験することで、もうひとつ気がついたことがあります。
それは違いではなく、共通している「業務についての知識」の重要さです。
2つのプロジェクトではいずれも、いろいろな関係者からデータを集めて、ユーザーに開示したり共有したりすることでサービスを提供しています。
その際には、対象となる業界の文化や、システムに流れる情報の特性、利用のされ方といった、技術とは異なった知見も大切になります。
ITの技術に関することであれば、ネットで検索すれば手がかりを得ることが可能です。
しかし、ある業界ではどのようなフローで仕事が行われるのか、それに伴っていつ誰がどのように情報を流すのか、業務の状況がどう変化していて、何が現場を悩ましているのか、どんな言葉や行動が鍵になるのか、というような「業務に関する知識」はネットで拾うことはできません。
業界ごと、会社ごと、部署ごと、人ごとに異なる状況を把握することは、システムを考えるうえでとても大切なことです。
そしてそれは長い経験による蓄積が必要な知見でもあるでしょう。
自分のやりたい仕事は自分で取る
プログラミングの奥深さに魅了されて、システム開発というものづくりの喜びに関わりたい。
そのなかで自分らしい技術領域と出会って、その技術のスペシャリストに成長したい。
そんな気持ちは入社以来変わっていません。
2つの現場での体験から、自分の技術を深めていくためには、技術をキャッチアップする仕事がなければならず、仕事に出会うためには、常に周囲から信頼され、貢献できる技術者でなければならないことに気がつきました。
社会に影響を与える、ということは、「仕事の進め方」や「業務」といった、周囲の人々の想いや行動を感じながら、自分がどう応えていくのかということの連続なのだと、今は感じています。
ある時上司から「自分のやりたい仕事は自分で取るものだ」と言われた意味が、わかってきたと感じます。
ONE DAY SCHEDULE
- 10:00
- 出勤(在宅勤務) メールとSlackの確認、タスクボードの整理。
- 10:15
- 朝会 開発メンバーとタスクの状況を共有。
- 10:30
- 開発 最近は、Ruby on RailsとVue.jsで開発。1週間ごとにリリースしているので、いつも何かに追われてます。
- 13:00
- 昼食&お昼寝 リモートワークなので、昼食は気分転換を兼ねてたいがい自分で作ります。余った休憩時間は布団に入ってがっつり寝ます。
- 14:00
- ミーティング 追加する機能や既存の修正などについてミーティングで詰めます。
- 15:00
- 開発
- 17:00
- 夕会 お客様からの問い合わせや今週のリリース内容について確認。
- 19:00
- 退勤 忙しくないときは19時に退社して、近くのサウナによく行きます。
PRIVATE
プライベートにおける自分らしい瞬間
精神的にゆとりがあるときは、休日もけっこうコードを書いてます。AtCoderという競技プログラミングのコンペに参加して遊んでますね。仕事でコードを書いていると「しんどい」と感じることもあるのですが、プライベートで書いていると「やっぱり面白いな」と思えるので、その気持ちを忘れないようにしています。
あとは音源の収集が趣味なので、休日は中古レコード屋さんに行って、いろいろと探し回ることが多いですね。
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