マーケティング 活動に求められるデータ統合とツールとは?

2019.08.28  株式会社エクサ

マーケティングの起源は1900年ごろ、米国で誕生したとされています。1908年にフォード車がT型フォードを発売し、世界で最初の大量生産を実現しています。その際に、チャネルプロモーション、市場調査によりT型フォードは大ヒットを飛ばし、これが近代マーケティングの起源だと考える人が多いでしょう。

日本にそれがもたらされたのは1955年であり、日本生産性本部の米国視察旅行の帰国後記者会見にて、当時の団長である石坂泰三氏(旧東芝の社長)が「これからの日本企業には、マーケティングが必要である」とコメントしたことが始まりだと考えられています。この年は日本の高度経済成長がスタートした時期です。

他方、経営マネジメントの神様として知られるピーター・ドラッガー氏によると、マーケティングの起源は1650年代の日本は江戸にあるとされています。三越の前身となる越後屋呉服問屋が日本橋に出店し、現金払い・コンサルティングセールス・One2Oneマーケティング・在庫レス・チラシ配布・値札の設定など、画期的なマーケティング活動をしたという記録があります。

マーケティングとは想像以上に深い歴史に包まれている分野であり、今もなおビジネスにとって重要なポジションを保っています。ただし、現代マーケティングが従来のそれと違う点は、「データの統合とさまざまなツールの活用が求められている」ことです。

ビッグデータが流行した2012年頃から、データ分析の存在感は日に日に増し、組織全体に分散しているデータを統合することと、そのためのツール活用が重視されるようになりました。しかし、ビジネスのデジタル化は推し進められても、データ分析に関しては難しい課題を残したままとなっています。

現代マーケティングにおいて必要なデータ統合と、ツールとは果たして何でしょうか?

マーケティングとデータ統合の関係

世界的なリサーチ&アドバイザリー企業であるガートナーのマーティー・キーン氏は、『Cool Vendors in Analytics, 2016』において、データ統合を「マーケティング業務の重要な舞台裏」と説明しています。データ統合とは、マーケティングに関するすべてのキャンペーン、パフォーマンス、Web解析、CRM、結果、投資、ステークホルダーなど異なる情報を1つに束ねることを意味します。

あらゆる情報を1つにすることで、マーケターは分け目なく繋がったカスタマージャーニーを作成することができ、ターゲットとの接触点をより詳しく知ることで、スマートな意思決定をサポートできるのです。マーケターは統合的な情報を用いて、KPI(Key Performance Indicator)の設定やマーケティングの全体管理を実施し、リアルタイムに近い時間で最適化のサイクルを回すことができるのです。

マーケティングにおけるデータ統合の重要性は他にもあります。マーケティングプラットフォームの主流とされているのが、皆さんも今現在利用しているインターネット空間です。このフィールドで活動するマーケティングのことを"デジタルマーケティング"と呼びます。

従来のデジタルマーケティングでは、Webサイトなどに訪れたターゲットの行動を追跡して、Webサイト内でコンテンツや紹介商品の最適化を図るというのが一般的でした。しかし、ユーザーの興味が多方に分散している今、同じ場所で同じマーケティングを繰り返すだけでは効果がありません。

重要なのは、ターゲットがインターネット空間で取る行動を俯瞰的に捉えて、適切な場所で適切なマーケティングを実施することです。たとえばWebサイトに訪問したターゲットを、Webサイトが離脱した後も追跡できるとしたらどうでしょう?あるいは、Webサイトを初めて訪問したターゲットから、それまでの行動履歴情報を取得できたらどうでしょうか?

マーケティングにおけるデータ統合が完了すれば、One2Oneマーケティングも、マルチチャネル戦略も、あるいはまったく新しいマーケティングの創出も可能になります。

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データ統合ツール

企業がマーケティングにおいてデータ統合を行うための選択肢はいくつかあります。ここでは、選択肢別にデータ統合ツールをご紹介します。

ERP(Enterprise Resource Planning)

ERPは経営上欠かせない基幹系システムを統合的に提供する製品であり、データ統合という点においては非常に優れたメリットがあります。ERPを導入することは統合的なシステム環境を構築することと同義であり、そのデータベースを活用してマーケティングのデータ統合を図り、あるいはデータ連携による業務効率化なども実現します。

Oracle ERP Cloud

世界のERPベンダーとして業界をリードするOracleが提供するクラウドベースの製品です。Oracle E-Business Suiteの多機能・高性能をそのままに大幅に導入スケジュール短縮と低価格を実現します。

Oracle E-Business Suite

人事・会計・SCMまで幅広い業務をサポートするOracleのオンプレミス型ERP製品です。グループ経営、グローバル対応、IFRSなど大企業の業務ニーズにも対応し、マーケティングとの連携も可能です。

SuperStream-NX

バックオフィス・システムの経営基盤ソリューションとして、財務会計・人事・給与という側面から企業経営を強力に支援するERPです。経営情報をタイムリーに可視化することで、経営の最適化が図れます。

ETL(Extract Transform Load)

ETLはデータ統合のためのツールとして注目されており、既存のシステム環境を活用したまま統合環境を構築することができます。組織全体の業務がシステムに依存し、かつERP等による変更が難しい場合などの選択肢となります。

Advanced Data Transformation

データの形式、複雑さ、規模に関係なくあらゆるデータタイプに対応できる包括的なデータ統合ツールです。非構造化データの管理にも対応しており、広範囲な交換セット(SWIFT、NACHA、HIPAA、HL7、ACORD、EDI X12、EDIFACT など)を内蔵しています。

Informatica PowerCenter

初めてのデータ統合プロジェクトから、エンタープライズ環境への導入までデータ統合ライフサイクル全体をサポートするデータ統合ツールです。

まとめ

データ統合はマーケティングに焦点を合わせて実行するのではなく、データ統合を必要としている組織全体の部門を俯瞰しつつ、適切な方法とツールで実現することが大切です。この機会に、自社環境におけるデータ統合についてぜひご検討ください。

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