ContentservのCMS連携:Drupal CMS Connector機能紹介

2023.08.14  株式会社エクサ

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リードエンジニアブログ Contentserv入門編 では、PIM(Product Information Management:商品情報管理)としての基本機能を主に紹介してきました。Contentservにはデータ連携用のConnectorがいくつも用意されており、PIMで管理している商品やメディア情報を様々なシステムに連携して活用することが可能です。
Contentservについてはこちらからどうぞ。

今回はその中から「Drupal」というCMSとデータ連携を行う「Drupal CMS Connector」の機能を紹介します。

Drupalとは

Drupalとは世界中で利用されているオープンソースソフトウェアのCMS(Content Management System)になります。CMSについてはこちらの記事も参考にしてください。

現在世の中のWEBサイトの多くがCMSを使って構築されています。その中でもDrupalは柔軟で拡張性が高いハイエンドCMSに分類されており、企業向け大規模サイトを中心に幅広く利用されています。

弊社のPIM導入プロジェクトでも商品情報を連携する先のシステムで最も多いのはCMSであり、CMS導入に合わせてPIM導入を検討されるお客様が多くいらっしゃいます。(コーポレートサイトをリプレイスするタイミングで商品ページを新規作成する、など)

また弊社はDrupalが組み込まれた「Acquia Open DXP」も取り扱っています。

Drupal CMS Connectorの機能について

Drupal CMS ConnectorはContentservの情報をDrupalに連携する機能となります。

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一般的には各システムはAPI(Application Programming Interface)が用意されているため、Connectorを利用しなくても、連携機能を作りこめば実現可能です。しかし連携機能をつくるのには構築に時間とコストがかかり、更にはモデル変更があった場合などのメンテナンス負荷も高くなります。また、モデル定義も各々で実施するのは非常に手間が掛かることです。

ではDrupal CMS Connectorを利用するとどのような連携ができるかを見ていきたいと思います。 

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1.モデル定義の連携

こちらの記事でPIMのデータモデルの重要性について記載していますが、CMSで構築する商品ページにも当然モデル定義が必要になります。「CMSでもまた作らなければならないの!?」と感じるかもしれませんが、ご安心ください。Drupal CMS Connectorにはモデル定義を連携できる機能があります。

それでは具体的な流れを見ていきましょう。

①PIMの属性をDrupalのフィールドにインポート

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Contentservで定義した「属性」をDrupalの「フィールド」にインポートする機能です。商品のスペック情報を含めるとContentservの属性数は非常に膨大となるため、Drupalで自動設定できることで開発時の手間が大幅に削減できます。また、商品の各属性項目のデータ型も互換性のあるものに自動変換してくれるので、非常に便利です。

② Drupalのフィールド情報をContentservと同期し、マッピングを設定

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Contentservのデータ連携設定(マッピング)にDrupalのフィールド情報をインポートできる機能です。Drupal CMS Connectorは既にDrupal上で商品のデータモデルが定義されている場合であっても、連携機能を強力にサポートしてくれます。

インポートした後はDrupalのフィールドに対してContentservの属性をマッピング設定するだけでデータ連携が可能になります。

上記のように双方向のモデル連携ができるため、Drupalにモデル定義が元々ある場合/ない場合どちらでも対応することができます。例えば、「PIM+CMS同時導入」と「CMS導入済みでPIMだけ導入」というどちらのケースで柔軟に対応できる便利なConnectorなのです。

2.商品+メディア情報の連携

Contentservに登録されている商品情報をDrupalに連携することができます。商品のカテゴリーなどの階層構造(Drupal上のタクソノミー)も連携されるため、Contentservに登録されている商品の情報を簡単にDrupal上で再現することができます。

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また商品に設定した属性値と関連するメディアの情報も合わせて連携することができます。

あとはDrupal側で見た目を整えれば、商品の紹介ページが簡単に出来上がります。

drupal-pim-media-import.jpg

このように商品の階層情報から詳細情報までPIMで連携できるため、WEB公開用の商品情報もPIMのみで管理しやすくなります。

まとめ

今回は「Drupal CMS Connector」の機能について紹介させていただきました。こちらのConnectorはカスタマイズ不要、簡易的な設定のみでシステム連携が行えるため、①コスト削減、②開発期間短縮、③運用効率の向上のメリットがあります。

こちらの記事を読んでいる方はPIM導入を検討されていると思いますが、CMSも合わせて検討している、または既にCMS(Drupal)が導入済みのお客様はぜひエクサにお声がけください。エクサではPIM、CMSの実績がございますので安心してお任せください。

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