製造業をはじめ多くの業界では、顧客ごとの個別要求に対応した付加価値の高い商品やサービスを提供するビジネスモデルの変革に取り組む企業が増えています。
しかし、幅広い顧客ニーズへの対応は取扱製品のバリエーション増を引き起こすため、グローバルレベルで複雑化したサプライチェーンの中では、非効率を生み、長納期化やサービスレベルを落とす要因となってしまいます。
効率よくスピーディーに顧客にサービスを届けるためには、いかに顧客仕様を関連部門(販売、生産、調達など)に迅速に連携できるかが重要であり、そのためのDX改革としてSCMとBOM/BOPの連携が求められています。
エクサでは「Kinaxis Maestro(旧称:RapidResponse)」と弊社独自のBOM/BOPソリューション「SPBOM」を組み合わせて、お客様のDX改革をご支援しています。
<エクサDXのご紹介:https://www.exa-corp.co.jp/dx.html>
モデルケース1: ECサイトでの「選ぶ楽しさ」を支えるマーケティングと製造現場の連携DX
ECサイトでの新しい顧客体験価値となる新サービス(好きなコンポーネントで製品を自在にカスタマイズ)をDXにより提供。膨大な製品/部品バリエーションからカスタマイズされた情報を製造現場にタイムリーに連携するITプラットフォームを実現。
ビジネス目標
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ユーザーファースト:ECサイトでの顧客体験価値Upを目指す新サービスの提供
課題
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製品と部品の組み合わせがユーザーの選択で指数関数的に増大する。
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調達、製造、販売のすべてでタイムリーな情報連携が必須となるため、ECサイトとBTOシステム(Build To Order:受注生産システム)でダイレクトかつスピーディーに連携する必要があった。
DXユースケース
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サービス開始から多くの顧客が利用し、SNSで多数の好意的なコメントを得るなど、今後の発展に期待できる先進ビジネスモデルの実現。
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コンポーネントマスタと超高速計画エンジンを組み合わせ、ビジネス目標にあわせた短期間でのBTOシステムを実現。
モデルケース2: 膨大なSKUとバリエーションに対応した需給計画業務のDX
サイズやカラーの選択によりバリエーションが発生する製品を扱い、多品種少量生産にて受注即出荷するビジネスモデルに対応することが求められていた。BOMの爆発を克服し、タイムリーな生産調整を実現。
ビジネス目標
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膨大な製品の短納期サービスを実現し顧客満足度向上
課題
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事前にすべての組み合わせのBOMを用意するのは不可能
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多様な生産方式への対応(見込み生産、受注組立、受注生産など)
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複数生産拠点を跨ぐ、迅速な資材所要量計画と生産計画の立案
DXユースケース
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受注時に用途別BOMを自動生成し生産へ即時連携、受注即出荷のビジネスモデルを実現
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複数拠点の一括需給計画作成により即納を実現
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欠品や品薄、生産能力逼迫の兆候を察知し、事前調整型の迅速なアクションを実現