第5回 PIMのベストプラクティスとは!? デジタルビジネス本格スタートに向けて

2019.07.18  株式会社エクサ

ダウンロード限定特典:[番外編] SEが語る
【PIMプロジェクトにおける勘所】

「連載コラム B2Bビジネスの新常識【PIM徹底解説】」全編に加え、「PIM構築を経験したSEが語る 【PIMプロジェクトにおける勘所】」とPIMの必要性を確認できる【7つのPIM導入基準】を収録

開発責任者Yの写真
皆様、こんにちは。開発責任者のYです。

本コラムを第1回からお読みいただき、まことにありがとうございます。エクサのPIMにかける情熱がお伝えできていれば幸いです。え!まだお読みいただけてない!是非、以下からお願いします。

最終回は『PIMのベストプラクティスとは!? デジタルビジネス本格スタートに向けて』と題して、我々の経験にもとづくお話を交えながらおおくりいたします。
(PIM:Product Information Management 商品情報管理)

B2B企業を取り巻く状況・環境

先日私の部下のチームリーダAさんと、我々のお客様の近年の動向について雑談しました。

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Aさん、最近ウチのお客さんに数年前にはなかった動きが出ているよね?
チームリーダーAの写真
(しまった、この間お客さんと揉めた件でなんかあったのかな・・・)はい、なんでしょう?
開発責任者Yの写真
これまでは販社のことや社内慣習を気にして以前と同じことを続けていたお客様が、積極的に他社と協業しようとしたり、違うビジネス形態にチャレンジしたり。「え、このお客さんが」と思うようなことがあるよね。
チームリーダーAの写真
(なんだ、そういう話か、助かった)はい、失礼ながら今まではちょっと想像できなかった規模でシステム投資されデジタルビジネス化を加速されたり、ネット専業会社と協業して新たな販路を確保しようと働きかけたり、といったケースですね。
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うん、私はもともと業務系SEだったんだけど、2000年くらいからWebビジネス関連のシステムに携わるようになったんだ。その頃はまだ「ECサイトを立ち上げたい」とか「自社サイトで会員を集めたい」とか、その程度の話だったんだけどね。その後、ネット専業のお客様のお仕事をがっつり担当して「なるほど、ネットの人はこういう風にビジネスを考えて動くんだ」とそれまで担当してきたB2B企業さんとの違いを感じたんだよ。
チームリーダーAの写真
(でたな、ちょっとした昔話、微風な先輩風)なるほど。
開発責任者Yの写真
とにかく思いついたコトをすぐ形にして世に出す、多少問題があっても始めてから修正、とかね。
でもその時は「これは新興のネット屋さんだからやる・出来る話であって、リアルビジネスで堅実に商いされているB2B企業さんが真似するもんじゃないな」と思ってたんだ。でも最近じゃ、従来通りのやり方では各企業も生き残れないと感じているのか、ネット企業のようなアプローチで新たな領域を獲得しようとしているんだね。

さて、コラム第一回目「第1回:PIMってなんだ??」で企業内のシステムがどうなっているか、をご説明いたしました。

企業内システムの図

ネット専業会社はチャネルの1つであるWebでビジネスを展開され、システムもここを中心に組み立てられています。対してB2B企業は長年かけて基幹システムを構築し成熟させてきました。

ネット専業会社は立上げ当初の「情報をリスティング表示して広告をクリックしてもらう」「出店してもらい手数料で儲ける」というマネタイズから、自社でデータや仕掛/システムを持ってビジネスする、ビジネスプラットフォームを構築・管理しその上で様々なビジネスを試していく、というところに進出されています。

そして近年、B2B企業においても、これまでのリアルビジネスから、Web等のチャネルを活用する新たな展開に取り組まれ、資源・資金をチャネル向けに投入しシステムを構築し、デジタルビジネスに本腰を入れ始めています。ネット専業会社、B2B企業、両者の距離感は、少しづつ、だんだん縮まっていっていると感じています。
今後、市場、カスタマーの要求~ビジネスリードの波が今にも増して押し寄せてくるのは間違いないと思います。
これに対し、ネット専業ではないB2B企業が専業会社とまったく同じことをやる必要はないと思いますが、自社のビジョンや方針、戦略といったものを明確にしておかないと、この波にもまれてビジネスもシステムも混沌とした状況になってしまうのではと、危惧しています。

現在そしてこれからの状況・環境を踏まえたPIMの位置づけ

チャネル層での展開にはスピードが求められます。新しい技術・サービス・スキームが次々と生み出され、成功をおさめるものもあれば一過性のものもあり、百花繚乱の様相を呈します。チャレンジしなければ成功はないので、短いスパンでトライ&エラーを繰り返します。

対して基幹システム層では、安定性や堅牢性、地道な改善が必要であり、長いスパンで構築され運用されていきます。
PIMはこの2つの層の間に位置するもので、両方の特性を理解し、両方のニーズに応えていくべきものです。

基幹システム層からはベースとなるデータを定期的に流し込み、PIMの機能で販売・マーケティングに必要な情報を付加し、チャネルのニーズに応え情報をタイムリーに出し分けます。基幹層とのI/Fには確実な処理が求められ、チャネル層とのI/Fではタイムリーな情報の配信と、変更要求に対するクイックな対応が求められます。

PIMのベストプラクティス

B2B企業を取り巻く環境、状況、その中でのPIMの位置付けを踏まえ、我々が考えるPIMのベストプラクティスを述べます。

  • スモールスタート + 歩みを止めない

社内に拡散している情報を集めてデータ化したり、基幹システムから確実にPIMに流し込み不足情報を付加していく仕掛けや運用は絶対に必要ですが、チャネルでの展開について最初から「あれもこれも」としてしまうと時間がかかり規模も膨らみプロジェクトリスクが高まります。

総花的に要求を盛り込んでバランスを取ってしまうと、結果的に目立った効果が出ない・分かりづらいことになってしまいます。プロジェクトも巨大化し、それでもなんとか進めていくと・・・終わった時には「一応やり切った」感が蔓延し、次のステップが止まってしまいます。

PIMはデジタルビジネスのプラットフォームであり、一度構築した後はチャネルでの展開を継続して実施することが重要で、その展開のためのPIM改修も継続していく必要があります。この流れをきちんと作るためにも、最初はスモールスタートで、チャネルでの経験をクイックにひとつづつ積み重ねる、これがポイントです。

一例としてまずは、PIM⇒Webの情報展開とし、Webについても限定し、コンシューマー向けのみ、販社・代理店向けのみ、商品カテゴリも絞って洗練させる、というように対象を明確にする。そして、既に情報掲載のダイナミックな仕組み(CMS等)をお持ちであれば、その仕組みとの連携でクイックに立ち上げる、その仕組みがなければ、PIM⇒検索~表示、までをミニマムで構築する、といった形での展開をおすすめします。

デジタルビジネスの本格スタートに向けて~エクサのソリューション・サービス

これまでのコラムを踏まえ、総括いたします。
各チャネルでのビジネスをタイムリーに実現するためには、チャネルと基幹システム間における中間層での連携の複雑さを解消し、ビジネスシーンにマッチした 情報を付加し洗練するためのデジタルビジネス向け基盤が必要です。これにより、チャネルに捉われることなく、顧客への一貫したアプローチが可能となり、他社との差別化を図るビジネス展開が容易になります。

チャネル=攻めの特性(柔軟で、迅速なビジネス展開)、基幹システム=守りの特性(堅牢で安定した業務システム)が求められるため、中間層となるデジタルビジネス向け基盤は、それぞれの特性や求められる要件のバランスを考慮しながら、各企業の独自性を打ち出せる仕組みである必要があります。

エクサはこの差別化を図るべき領域を「スマートプレイス(Smart Place)」と名付け、お客様のデジタルビジネスをスマートに展開するためのソリューション・サービスをご用意しています。スマートプレイスは、B2B企業のデジタルビジネスに必要な機能・サービスを備え、販売業務の効率化とマーケティング業務の高度化を支援するソリューションです。

エクサはこの領域における豊富な導入実績をもとにした現実的な導入ステップやプロジェクト推進のノウハウ、アセットの活用などにより、「攻 め」と「守り」の両側面から、B2B企業のデジタルビジネス化をご支援いたします。

おわりに

我々のコラム「B2Bビジネスの新常識 【PIM徹底解説】」をお読みいただきありがとうございました。
東京オリンピックが開催されるのが2020年、今から3年で多くの企業がデジタルビジネスへ向け本格的なスタートを切っていると思います。その時、その先、いったんどんなビジネスが生まれ、我々の生活に変革をもたらしているのか、楽しみでワクワクします。その変革の当事者として、皆様のパートナーとしてその場に立ち会わせていただければ幸いです。全力でご支援させていただきます。宜しくお願いいたします。

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