導入事例:株式会社LIXIL様

Webコンテンツ管理ソリューション、クラウドインテグレーションサービス

LIXIL様、クラウドでWebコンテンツ管理システムを全社統合


~「TeamSite」「SoftLayer」を活用しグローバルWebマーケティングのプラットフォームを構築~

導入背景・目的

株式会社LIXIL様(以下LIXIL様)は、「住生活産業におけるグローバルリーダーを目指す」というLIXILグループの中期ビジョンの実現に向け、「グローバル展開を視野にいれたWebコンテンツ・商品情報の全社統合」を『One LIXIL』の総合力発揮の重要な施策の一つとして位置付け、取り組みを進めています。

今回のプロジェクトでは、「Webサイト運用業務の標準化と効率化」に取り組まれました。

2011年4月にLIXILグループ傘下のトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合したことにより、Webサイト運用業務において次のような課題がありました。

  1. サイト管理がブランド毎に統一されておらず、サイト毎にアップロード、リンク管理、公開承認などの運用方法が異なっていました。また、コンテンツの格納場所が明確でなく、新旧のコンテンツがばらばらに管理されていたため、コンテンツ制作プロセスにおいて多くの手間がかかっていました。
  2. 外部制作会社で制作するWebコンテンツは、外部制作会社から直接LIXIL様のサーバーにアップロードできないためLIXIL様に作業負荷がかかっていました。
  3. 従来からのWebサーバーが複数あり、更新・アップロード方法も複数存在しました。公開サーバーへの更新アップロードが時間指定であったために、緊急対応時はその都度データセンターへ依頼する必要があり、柔軟に対応できる環境がありませんでした。

さらに、システム基盤にも重要なテーマがありました。
それは「迅速にグローバル対応が可能で、且つ高い可用性をもつ」システム基盤の構築です。
グローバル化を強く推進しているLIXIL様にとっては、グローバル対応を迅速・柔軟に進めることが可能なシステム基盤は必要不可欠であり、そのための手段としてパブリッククラウドの利用が第一候補としてあげられました。
一方で、公開Webサーバーには高い可用性が求められており、パブリッククラウド上でどこまで可用性を確保できるかが重要なポイントでした。

導入システムの概要

Webサイト運用業務の課題を解決するために「新しいWebコンテンツ管理システム」の導入を決定し、そのソリューションコアとしてHP社の「TeamSite」を選定しました。
「TeamSite」選定の理由は、大規模Webサイトでの実績が豊富にあること、複数のサイトの移行が極めて容易であること、そしてグローバル対応や今後のサイト拡張・強化にも対応が可能であることです。
また、システム基盤のテーマについては、グローバル対応が迅速にでき、高可用性を実現できるIaaS型クラウドサービス「SoftLayer」*を採用しました。
これらにより「Webサイト運用業務の標準化と効率化」を実現できました。

  1. 複数サイトで個別に管理していた各コンテンツは「TeamSite」で一元管理・バージョン管理することにより、常に最新と過去のサイト・コンテンツを共有することが可能となりました。
  2. 「TeamSite」のロールやワークフローの機能により、各担当者や外部制作会社は定義されたそれぞれの役割にもとづき、統一されたワークフロー画面で、コンテンツの制作から申請・承認などを実施することにより、進捗状況を互いに確認することが可能となり、コンテンツ公開に伴う業務を大幅に効率化できました。
  3. 複数あった公開用Webサーバーを「SoftLayer」上の仮想サーバーに統合し、日時設定をした自動配信・公開機能により、休日や緊急時でも人に依存することなく、コンテンツの更新・公開をスピーディかつ柔軟に実行することが可能となりました。

概要イメージ

* IaaS型クラウドサービス「SoftLayer」の特長

  1. グローバル高速ネットワーク・バックボーン
    グローバル・ユーザー展開の高速無料利用ネットワークの提供が可能
  2. 物理サーバーと仮想サーバーとのハイブリッド環境
    一般的なパブリッククラウドには無いベアメタル(お客様専用の物理サーバー)を活用することで仮想インスタンスのメンテナンス時にも継続してサービスの提供が可能

導入効果

Webサイト運用業務の標準化により、コンテンツ制作から承認、公開までの一連の業務が効率化されました。特に、運用ルール統一と業務標準化によって、作業ミスを削減し、納品対応やテストサーバーへのアップロードをシステム化することで、社内工数削減と作業時間短縮を実現しました。
さらに、クラウドサービスへの移行により今後のグローバル展開、例えば日本(本社)で作成したコンテンツを世界の各拠点に同時配信・公開するグローバルWebサイト対応などを見据えた拡張性の高い基盤を実現し、システム基盤運用・保守における作業負荷を軽減しました。

今後の展開

LIXIL様は、「グローバル展開を視野にいれたWebコンテンツ・商品情報の全社統合」に向け、

  • 更なるWebコンテンツ制作の効率化と対象サイトの拡大
  • 商品データベースなどの他システムとの連携とグローバルWebサイト対応
    -LIXILグループ全体のサイト一元管理
    -施主及びビルダー・施工店それぞれに最適な商品情報の提供
  • 上記にあわせて、クラウド利用の対象範囲を拡充

などの施策展開を考えておられます。

事例をPDFで閲覧する

株式会社LIXIL様

会社概要
LIXILグループ最大の事業会社で、国内外に販売や生産、メンテナンス、サービスなどを担う子会社を数多く有し、住宅の窓や内装建材から、キッチンやトイレなどの水まわり設備、商業施設、公共施設・空間まで、住まいや暮らし、街並みに関するさまざまなニーズにこたえています。住関連業界のトップランナーとして、世界中の人びとに豊かで快適な住生活を届けています。
所在地: 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号
企業サイトURL: http://www.lixil.co.jp/

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