導入事例:株式会社K-engine

クラウド型リフォームWeb見積サービスを短期で導入!!


~商品情報管理ソリューションSAP Commerce(旧SAP hybris)により、事業基盤を構築~

導入背景・目的

株式会社 K-engine 様(以下K-engine 様)は、2014年9月に「理想の家づくりを支援する」というビジョンのもと、住宅業界向けクラウドサービス事業を本格的に開始しました。新築住宅分野では、施工店向けに500万レコードを超える膨大な建築データベースをもとに図面からわずか5分で住宅の原価積算情報を提供するという画期的なサービスをクラウドで展開。施工店が施主(=消費者)にスピーディに見積りを提示することができる仕組みを提供し、事業を順調に拡大してきました。こうした新築住宅での実績をベースに、K-engine様は、リフォーム分野向けに新規ビジネスを立上げ、ITイノベーションによる事業成長に取り組んでいます。

今回のプロジェクトでは、「リフォームの営業支援強化、提案・見積りのスピード・精度向上」に取り組まれました。
伸ばすべきリフォーム市場には、その提案・見積りにいくつかの課題がありました。
それは、「いくらかかるのか(価格 Price)」、「誰(どの施工店)に頼めばよいか(Place)」、「何が出来るのか(イメージ提案 Product)」の三つが、クルマやスマートフォンなどに比べて、施主(=消費者)に判りづらいということです。これらの‘P’を明確にして、施主の安心感を向上させる必要がありました。
また、見積りの回答に日数がかかっていました。「施主様に購買意欲があるうちに見積り回答をする必要があります。見積りに1~2週間もかかっていたのでは、その間に気が変わったり、他社に乗り換えたりしてしまいます。リアルタイムで完成予想を立体的な絵にしたパースを作成してその場でライブ感をもって施主様に提案することが求められます」と、橋本健太郎・技術本部インフラ/WEB開発部長は見積りスピードと施主(=消費者)との体感共有の重要さを語ります。

さらにシステム構築にあたっては、既存の「新築住宅見積り支援システム」に影響を与えない新規導入であること、かつ短工期であることが、求められました。
「工期は長くても6か月。それ以上では提供するサービス内容の変化が激しくシステム要件も変わってしまいます」と橋本氏は短期導入の必要性を語ります。

導入システムの概要

こうした課題を解決するために、「施工店向けリフォーム見積り支援システム(サービス名『リフォームアクセル』)」の導入を決定し、そのコアとして、複数のECパッケージを検討した上で、オムニチャネルソリューション「hybris」(SAPジャパン社)を選定しました。
その選定理由は以下の3つです。

  1. 「商品選定・見積り・購買」というECの業務フローを処理する基本機能を備えており将来消費者が使う場合の機能・ユーザーインターフェイスに優れる
  2. パッケージにもかかわらず、他システムとの連携が疎結合で簡易にでき、またカスタマイズ要件を反映することができる
  3. 多くの機能がプリセットで用意されたパッケージで、短期での導入が可能

「今まで多くのパッケージ導入に関わって来ましたが、他システムとの結合やカスタマイズが容易に出来ず、出来ても相当の費用がかかるというケースが殆どでした。hybrisはその点柔軟に出来ます」と、橋本氏は採用決定時のことを振り返ります。

導入にあたってはエクサを採用頂きました。「エクサは、カスタマイズ要件に対応した具体的な提案を積極的にしてくれました。また製造業でのECサイト構築の実績があり、今回のプロジェクトで包含される製品コンテンツ管理(PCM)や商品情報管理(PIM)の実績もあり、そして何よりもエクサのサービス・業務をよく理解しているという安心感がありました」と橋本氏はエクサをビジネスパートナーとして評価しています。

システム概要イメージ

システム概要イメージ

主要機能・特長

  1. 既存の商品マスターDBと連携し、多種多様の商品の組み合わせから見積りを作成、その際、施工店毎に異なる扱い商品のカタログ情報、価格が設定される
  2. 3Dグラフィックスによる配置シミュレーションによりリアルタイムで施主(消費者)にイメージを提示。同時に積算情報をもとに、見積り金額もその場で画面に表示。施工店と施主は出来あがりイメージを見ながらインタラクティブに見積り内容を検討・判断できる
  3. マルチデバイス対応のため、施工店は新たな端末の設置が要らない
K-engine リフォームアクセル

導入効果と今後の展開

「『従来に比べ見積りのスピードが大幅に短縮した、また提案の内容も従来に比べ分り易くかつ精確になり、施主様からの評判も上々』という高い評価を施工店からもらっています」、「ある施工店のキッチン取替工事商談では、効果的な提案で従来に比べ売上が3倍に増大し、即時提案・見積りで施主様との打ち合わせ回数が減り、コスト削減にもつながっています」と橋本氏はメリットを語ります。

今後は、「リフォームアクセルをより多くの施工店に利用してもらうとともに、資材・設備メーカとの協業を拡大したい。機能面では耐震性や断熱材の効果の見える化など、消費者目線でのクラウドサービスへと発展させたい。また売れ筋商品分析などのビッグデータ活用にも取り組み、さらに提案力を高めていきたい」と橋本氏はリフォーム市場のデジタル革新に向けた熱い想いを語ります。

ここに記載されている会社名・商品名は各社の登録商標または商標です。
また、記載事項は予告なしに変更する場合があります。

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橋本 健太郎 氏

株式会社K-engine
技術本部インフラ/WEB開発部 部長
橋本 健太郎 氏

株式会社K-engine

会社概要
ITイノベーションで住宅建築のK【建築・経営・工事・購買】を改革することを目指し、新築・リフォーム両分野でクラウドサービス・モバイル通信サービスなどのITプラットフォームを提供。住宅建築・リフォーム会社の事業強化と住宅業界の発展に貢献している。
本社: 東京都新宿区新宿1-4-12 新宿御苑ビル
企業サイトURL: http://k-engine.jp/

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