タブレット端末で現場に革命を

JFEエンジニアリング株式会社様【インタビュー】

タブレットを活用したクラウドベースの業務支援システムで現場担当者の直行直帰を実現し、お客様からの満足度も向上

鉄鋼と造船を源流とするJFEエンジニアリング株式会社様は、鉄と溶接技術という独自の強みを活かして、国内のガスパイプラインの分野で6割の高い市場シェアを誇っています。同社では昨年7月にタブレット端末による現場の業務支援システムを構築。クラウドを経由した勤怠管理や日報の提出、作業手順マニュアルの閲覧などができるようになりました。このシステムを構築した背景と、期待される効果、今後の展望について、同社の常務執行役員 パイプライン本部長 石井和幸様にお話を伺いました。

GBR使用イメージ

御社の事業の特色と業務上の課題についてお聞かせください。

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鉄鋼業と造船業を源流とする当社は、他のエンジニアリング企業とは成り立ちが異なります。鉄と溶接の技術が核であり、橋梁やパイプラインの分野に強みを持っています。
私が担当するパイプラインの事業は60年の歴史を持ち、特に、高度な溶接技術が求められるパイプラインの建設を得意とし、鉄という素材とパイプの溶接技術によって、国内外で優位に事業を展開してきました。最近では、ガスパイプラインがメインの事業となり、国内のガス会社向けの市場では6割のシェアを持っています。この状態は20年近く変わっていません。
当社の強みは何といっても"人"にあります。ガスパイプラインのビジネスに求められるのは、高い技術力とお客様からの信用です。この2つは人の力によってもたらされます。それだけに現場のエンジニアの高いスキルとモチベーションが重要なんです。

一方で、ガスパイプラインの現場は各地に分散しており、しかも、一週間で現場が変わることもあるような短工期の工事も多いのが実状です。しかし、事業所は関東圏に5か所しかなく、事業所と現場の距離の遠さが問題になっていました。
実際に、エンジニアは、日報の提出や技術マニュアルをピックアップ、資機材手配のために毎日、自宅から事務所経由で現場に行き、事務所経由で帰宅するという行動を繰り返さなければなりませんでした。もし現場で業務に必要な、勤怠報告、日報の提出、作業手順マニュアル参照、資機材の手配ができれば、現場への直行直帰が実現され、移動にかかる時間を削減できます。エンジニアの負荷も当然軽くなります。そうした発想から、今回の現場の業務支援システム「GBR(Gaspipeline Business Report)システム」が生まれました。

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GBRシステムとはどんなシステムなのでしょうか? また、開発にはどれくらいの期間がかかったのでしょうか?

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求めたのは直行直帰を実現するための機能と現場で常に最新情報を入手する機能です。直行直帰を実現するために必要な機能としては、勤怠管理と日報の提出、資機材の手配などです。タッチパネルのためボタンを多用したりして、現場でできるだけ簡単に操作できるように工夫しました。
また、現場で常に最新情報を入手する機能の中で特に重要なのは、作業手順マニュアルの閲覧です。クラウドベースで情報を共有することで、現場に重いマニュアルを運ぶことなく、常に最新バージョンを閲覧できるというメリットは安心感も含めて大きいと思います。他にも台風や地震情報の一斉配信、緊急時の現場からの状況報告の機能を盛り込みました。
システムの構築については、まずは、約半年間かけて内部で構想を固めてから、エクサさんに相談を持ち掛けました。そのあとはエクサさんにも現場に足を運んでもらって、エンジニアの意見を取り入れながら仕様を固めていきました。
立ち上がりの早さと持ち運びできる軽さを評価して、タブレット端末にiPadを選択しました。既存のアプリケーションをできるかぎり活用することで、プロジェクトを開始してから、わずか5か月でサービスインすることができました。

現場にはスムーズに受け入れられたのでしょうか? またどんな効果が上がっていますか?

最初は現場にも戸惑いがあったり、システム的にも使い勝手に課題がありました。しかし、昨年7月に導入した後、1年かけてブラッシュアップしてきました。ここが重要です。システムは構築して終わりではなく、導入した後、効果を上げるための努力が必要なんです。
クラウドの構成をどうするのか、データの入力方法はどうするのか、使い方をどう教えるのかなどの部分に改善を加えてきました。ここでもエクサさんには全面的に協力してもらいました。一緒に講習会を開き、現場の担当者にヒアリングして、さらに改善するというサイクルに一緒に取り組んでくれたんです。
今では当初の狙いである直行直帰を実現することができ、残業時間を35%削減するという目標も達成できると考えています。しかし、メリットは内部的な業務の効率化だけではありません。実はお客様の満足度向上にもGBRシステムが大きく貢献しています。
ガスパイプラインの工事では、思いがけないものが地中に埋もれていたり、現場で不測の事態に遭遇することがあります。今までは作業を一旦ストップして、事務所に戻ってマニュアルを確認してからお客様に相談し、お客様と相談した後、また事務所に戻って報告してから現場で作業を再開する、というように何度もやりとりや移動がありました。しかし、今はタブレット端末で撮影した写真をメールで送信して、すぐにお客様の判断を仰ぐことができます。
こうした待ちの時間をなくすことはお互いにメリットが大きく、お客様からも"現場の革命"とご評価いただいています。

システム構築のパートナーとしてエクサをどう評価していますか?

システムで何かしたいことがあれば、まずエクサさんに相談しています。勿論、同じグループ企業というつながりもありますが、何より高く評価しているのは、業務の知見を豊富に持っていることです。
これまでも基幹システムをはじめ、あらゆるシステムを一緒に作ってきましたから、私たちの業務の内容を知り尽くしています。それが間違いのないシステムを作ってくれるという大きな安心感につながっています。
そしてもうひとつは、エクサさんならとことん付き合ってくれるという信頼感です。『多少無理なお願いでもエクサさんなら聞いてくれる』、『何かトラブルがあっても逃げずに対処してくれる』、そんな信頼感があるのも大きな魅力です。システムを作って終わりではなく、常に改善に向けて一緒に考え、行動してくれます。
GBRシステムもまだまだ発展途上ですが、エクサさんはこうした改善のための活動にも一緒に取り組んでいます。システムは現場で使われているうちに新たなニーズが見えてきて、それを取り込むことでシステムは成長していくものです。小さく生んで大きく育てる。そんなサイクルに付き合ってくれることは、私たちとっては心強い限りです。
今後の課題としては、PC上で作成しているエクセルファイルとの親和性をどう高めるのか、タブレット端末からの情報をお客様とどう共有するのかといった工夫が必要になります。こうした新たな展開についてもエクサさんと相談しながら進めている最中です。高い技術力を持ち、どこまでも対応してくれるエクサさんは最高のパートナーだと言えるでしょう。

会社名 JFEエンジニアリング株式会社 (URL: )
JFE Engineering Corporation
本社所在地 東京本社 東京都千代田区丸の内一丁目8番1号(丸の内トラストタワーN館19階)
横浜本社 横浜市鶴見区末広町二丁目1番地
資本金 100億円
売上金額 2,675億円(連結)
社員数 約7,400人(グループ会社含む)
代表取締役社長 岸本 純幸
拠点 国内 東京本社、横浜本社
生産拠点(鶴見製作所、津製作所)
支店 13拠点
営業所 7拠点
海外 香港支店、ヤンゴン支店、ハノイ支店、ホーチミン支店、サウジアラビア支店

橋梁や沿岸構造物などの鋼構造物分野、パイプラインやLNG基地などのエネルギー関連分野、ごみ処理や上下水処理などの環境関連分野、そして産業用機械システムなどに強みを持つ総合エンジニアリング企業。近年では、省エネや廃棄物リサイクル技術を活かし、CO2の削減や資源循環型社会の形成といった地球環境問題にも積極的に取り組む。

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